父と同じ舞台を目指し、ソフトバンクでプロ2年目を迎えた星野恒太朗投手(23)が奮闘している。ダイエー、ソフトバンクでプロ通算50勝を挙げた星野順治投手コーディネーター(50)を父に持つ二世選手は、今季からフォームを改造。父と似たサイド気味の投げ方へと変え、三軍戦を中心に好成績を残している。支配下登録を果たし、父と同じマウンドに立つことを誓う若鷹を直撃した。

インタビューに応じたソフトバンク・星野恒太朗
インタビューに応じたソフトバンク・星野恒太朗

 ──サイドスローに転向して初年度、数字が残っている

 星野 数字は残ってるんですけど僕の課題であるコントロール面は少し克服はされているが、まだ四球の数が多い。防御率とかは低いですけど、内容はそこまで良くないかなと。

 ──投球で一番意識していること

 星野 一番はバランス良く投げることを意識している。去年はオーバースローだったが今年はサイドスローの特徴っていうのをどんどん出していきたい。真っシュ(シュート回転する真っすぐ)だったり、スライダーだったり、今までは(空間を)縦に使って勝負していたのを、横で勝負するっていうのは意識してます。

 ──昨年の秋季キャンプでフォーム変更を提案された

 星野 ちょっとスリークオーター気味で投げてみないかっていうことだったんですけど、僕が特徴が欲しかったので、もう少し下げてサイド気味になってる感じですね。

 ──すんなりとは受け入れられなかった

 星野 いや、意外とすんなり受け入れられた。なんでかというと(ホークスには)右の本格派っていうのがすごく多くて、埋もれるなと。150キロを超える真っすぐもない。右のサイドスローってそんなにいないのでチャンスはあるかなというのと、これまでのオーバースローでの結果を見て、何か変えないとっていうのがあった。

支配下登録を目指している星野
支配下登録を目指している星野

 ──これまで横から投げた経験は

 星野 ちょくちょくあったんですけど、なんやかんや上になってて、ここまでずっと本格的にやってるのは今回が初めて。大学生の頃、遊びで横から投げたりして、それがたまたまストライク入って『これいいな』って。でも、大学生の時は真っすぐを上から叩きたいなっていう強い意志があったので、結果的に戻ったんですけど、今はどうすれば一日でも長く生き残れるかを考えて特徴を出そうと。

 ──サイドスローで参考にしている人は

 星野 参考にしてるというより、自分なりのフォームでいいかなと思っているんですけど、修正ポイントがある時はいろんな人のフォームを見たりする。一番見ているのは又吉さん。

 ──何かアドバイスをもらったり…

 星野 『ストレートをどういうイメージで投げてますか』と聞いたら、又吉さんはホップするストレートを投げたいと言っていた。僕はそれを聞くまで真っすぐをシュートさせたいと思ってたんですけど、それだと球が弱くなって打たれる。真っすぐを投げて結果的にシュートするならオッケーだけど、シュートさせにいってシュートするのは良くないよとアドバイスをいただいた。

2024年、入寮した星野(右)と記念撮影した父で元ダイエー投手の順治氏
2024年、入寮した星野(右)と記念撮影した父で元ダイエー投手の順治氏

 ──父・順治コーディネーターとはどんな会話を?

 星野 ここをこうしろっていうのはなくて『感覚どうや』みたいな感じで、僕の感覚を一番大事にしてくれる。大学の時とかは『こうした方がいいんじゃない』とか言ってもらったんですけど、プロに入ってからは意見の共有くらい。見守ってくれるタイプですね。

 ──インタビューをしていて、言語化が得意な印象を受ける

 星野 本当ですか、ありがとうございます。学力は低いんですけど、こういうのはできる。オヤジのDNAのおかげですかね(笑い)。

 ──今年の目標

 星野 今年が終わる頃には二軍に定着して、いつでも支配下を狙う位置にいたい。まずは三軍の救援陣の中で一番結果を出して、アピールして二軍に定着したいです。

 ──支配下はどのあたりの位置づけにある?

 星野 それほど程遠い存在じゃない、いつでも狙いに行ける位置にあると思っている。それぐらいのメンタルのほうが自分としても強気でいけますし、絶対になってやるって気持ちがプレーに出ると思う。トレードで新しい選手が来たとしても、自分がやるべきことは変わらない。自分のやるべきことをやる、それだけです。

 ☆ほしの・こうたろう 2001年10月24日生まれ 福岡県福岡市出身。右投げ右打ち、投手。背番号133。身長179センチ、体重85キロ。福岡大大濠高では1学年下に山下舜平大がいる。駒大に進学後はリーグ登板は2試合に終わるものの、力強い直球が評価され2023年育成ドラフト5位でホークスに入団した。プロ1年目は非公式戦で36試合に登板し、防御率5・85。昨年の秋季キャンプで倉野一軍投手コーチ兼ヘッドコーディネーターからの提案もあり、フォームを変更。幼少期から抹茶味の食べ物が好き。今季は非公式戦で11試合に登板して1勝1敗、防御率0・63。