ナ・リーグの両強豪が水面下で動き出すか。ツインズのエース右腕パブロ・ロペス(29)が今季のトレード市場で〝注目株〟になるとMLB関係者の間で指摘され、キーパーソンとなりつつある。その右腕をターゲットにしているのがドジャース、そしてカブスの2球団という。

 MLBインサイダーとして知られるロバート・マレー氏が米スポーツ専門メディア「ファンサイデッド」のインスタグラムで「デッドラインで探すべき全ての名前の中で、パブロ・ロペスとミネソタ・ツインズがトレードのウワサで大きく取り上げられることになるだろう」と指摘し、その移籍先候補としてドジャースとカブスの名を挙げて波紋を広げている。

 ツインズは6日現在、16勝20敗でア・リーグ中地区4位。開幕から調子が上がらず、同地区首位のタイガースとは6・5ゲーム差と大きく引き離されており、ポストシーズン争いから早くも後退しつつある。そうした中で、今季が4年総額7350万ドルの大型契約2年目となるロペスをツインズ側が「放出可能な戦力」として扱う可能性が急浮上している模様だ。

 ロペスは2023年のオールスター選出投手。今季も開幕投手を務め、ここまで7先発で3勝2敗、防御率2・18、WHIP0・94と安定感は抜群。速球、シンカー、チェンジアップ、カーブを織り交ぜた投球術を武器に、低迷するチームの中でも数少ない「計算できる存在」だ。

 そんな右腕に白羽の矢を立てそうなのが、ドジャースとカブスの2球団。両チームともに地区首位の座をキープし、ポストシーズン進出を狙える位置にいながらも、先発ローテーションの負傷者続出で「柱」が不在となっている。

 カブスでは今永昇太投手(31)とジャスティン・スティール投手(29)の左右両輪がともにIL(負傷者リスト)入り。今永は防御率2点台で開幕からローテの軸を担っていたが、直近の登板で左ハムストリングを痛めてIL入りが決定。さらにスティールも4月に左肘を痛めて戦線を離脱しており、先発陣は綱渡り状態となっている。

 一方、ドジャースも状況は似ている。タイラー・グラスノー投手(31)、ブレイク・スネル投手(32)、クレイトン・カーショウ投手(37)といった主力が戦線離脱中。打線は大谷翔平投手(30)を筆頭に破壊力抜群だが、投手陣のやり繰りは限界に近く、ブルペン運用も含めてフロントがテコ入れに動く可能性は高い。

 マレー氏は、独自の情報網を基に「ロペスは若く、長期契約を抱える信頼できるエース格。両球団が獲得に動く可能性は極めて高い」と指摘。ポストシーズンに向け、戦力強化の〝ラストピース〟としてロペスの去就が注目される展開となってきた。