〝虎アレルギー〟は深刻化しているようだ。巨人は25日の阪神戦(甲子園)に1―4で敗れ、今季最長タイとなる3連勝を逃した。これで対阪神戦は開幕4連敗となり、2003年に5連敗を喫して以来、実に22年ぶりの屈辱となった。
先発した赤星が3回4失点KO。打線も6回に岡本の内野ゴロの間に1点を返すのが精いっぱいだった。試合後の阿部監督は「もう先取点与えた時点でウチは弱いってデータが出ているから、そこだよね」などと振り返ったものの、わずか30秒で会見を打ち切った。
猛虎の勢いを止める〝救世主〟の出現が待たれる中、不振で二軍調整中の新旧エース両右腕が本格復帰へ向けて猛アピールを行った。田中将大投手(36)と戸郷翔征投手(25)が一軍復帰へ向け、この日のイースタン・リーグ日本ハム戦(ジャイアンツタウン)にそろって登板。先発した田中将が2回無安打無失点のパーフェクト投球を披露すれば、2番手で登板した戸郷も6回2安打1失点と快投した。
それでも桑田真澄二軍監督(56)は両右腕に、さらなる注文をつけた。田中将について「非常に良かった」としながらも「普通のアウトローじゃなくて、本物のアウトローを意識して練習した方がいいと言った。同じアウトローでも(位置が)ボール2個半も違う。野球の歴史でどの時代のデータを取ってもアウトローが一番打たれない」と力説。
さらに戸郷に対しては体の開きの早さを指摘し、こうも口にした。
「打者は0・1、2秒早くボールが見えたらすごく対応してくる。僕も大学院の研究でいろいろやってきた。われわれは0コンマ何秒の世界で戦っているのでその辺を修正していった方がいいとアドバイスした」
巨人で長らくエースとして歴史に名を刻み、MLBのパイレーツではメジャーのマウンドにも立つなど桑田二軍監督の現役実績は十分。加えて東大、早大の両大学院で野球を含むスポーツ科学の研究活動にも従事するなど、その解析力は〝プロフェッサー〟並みだ。同二軍監督の一語一句は田中将、戸郷にとっても金言となるのは言うまでもない。
戸郷と田中将が二軍調整期間中に「桑田塾」でじっくりと再生を図り、スケールアップして一軍復帰を果たせば、巨人にとっては最高のシナリオとなる。新旧両エース右腕が「打倒・猛虎」の切り札となるか。












