巨人は25日から今季初めて甲子園球場で阪神との3連戦を迎える。2連勝中で貯金3と勢いに乗る中、チーム屈指のガッツマンがさらなる追い風を吹かせるかもしれない。
それは高卒7年目の増田陸内野手(24)だ。育成落ちした2022年に三軍からはい上がって支配下再昇格を勝ち取ると、一軍で5本塁打を記録。ブレークの兆しを見せたが、不振と故障に見舞われ、23年は一軍出場機会ゼロ、昨季は4試合出場(5打数無安打)に終わった。そして、23日の中日戦(東京ドーム)で代打として今季初出場を果たすといきなり左前打を放ち、3年ぶりに「H」ランプを点灯させた。
阿部監督に初めて起用され、一つの結果を残した本人は「情けないですけど、1本出たんでよかったです」と話したが、ベンチの士気をさらに高めるためにもうってつけの存在といえる。気迫を前面に押し出すプレースタイルで、自打球が当たって大事を取って交代させられると悔し涙を流し、初心に帰るために頭を丸めたこともある。
何より根性の塊だ。自身のファンイベントに参加した際は「高所恐怖症」を自認しながら、遊園地のアトラクションに挑戦。苦手な乗り物に揺られて降りてきた増田陸の顔面は真っ青で、人目につかないようにダッシュでトイレに駆け込んだ。しばらくすると「もう大丈夫っす。吐いたんで。ファンの方も楽しみにされているんで」と体調不良をひた隠しにしてイベントを〝完走〟。おまけに「あれ(ジェットコースター)に乗ってみようかな。もう出す物、出したんで」とニヤリと笑いながら負けず嫌いぶりを垣間見せたこともあった。
原前監督をも「ないのは経験だけ」と言わしめた異色の若武者は今度こそ一軍に定着し、阿部巨人を上昇気流に乗せられるのか。












