巨人が奮闘中だ。主力の丸やキャベッジ、グリフィンらを欠き、今季2度の同一カード3連敗を喫しながら、21日時点で10勝9敗1分けでセ3位につけている。
先週は6連戦を4勝2敗で乗り切り、阿部慎之助監督(46)も「いい1週間だったよ」と総括していたが、粘り強さはデータにも表れている。今季の10勝のうち8試合が先制点を挙げて勝利。まさに「先手必勝」のセオリー通りの試合運びを見せている。
勝てる試合を勝ち切ることはペナントレースの鉄則だが、取りこぼさない要因は何なのか。ライバル球団の関係者は「大前提として、大勢とマルティネスが終盤に控えていることは大きい。7回までにリードを奪われていると、逆転はかなり厳しいからね」と鉄壁のV方程式にはお手上げ状態だ。開幕前から複数球団から「警戒ポイント」に挙げられていたが、他の投手陣にも苦戦を強いられているようだ。
「大勢につなぐ6、7回の投手も想像以上に良かったのは誤算だったかな。前半戦までにリードしていないと試合をひっくり返すのは厳しい、という先入観が生まれちゃっている。先制点を取られたらなおさらだよね」(前出関係者)
実際、巨人の投手陣の間でも「先制点」はホットワードとなっている。先発投手の一人は「日ごろから『先制点を与えたら流れを奪われちゃうから、先制点だけは絶対に与えないようにしようね』と、よくみんなで話し合ってます。先制点さえ取られなければ、あとは打線が何とかしてくれるんで」と明かす。分かっていても〝復唱〟することで意識を徹底させているという。
さらに6、7回を任されることが多い中継ぎ投手の一人は「先制点を奪った後の緊迫した試合展開で投げると、アドレナリンが出て、間違いなくいつも以上に力が出ていると思います」と打ち明けた。
勝ちパターンは盤石なだけに、試合の序盤でいかに先制点を奪取できるかが首位浮上へのカギとなりそうだ。












