〝頼みの綱〟の現状はいかに――。巨人は18日のヤクルト戦(神宮)に臨み、7―2で大勝。前日17日のDeNA戦(東京ドーム)で喫した大敗とは打って変わり、序盤から打線に火が付いた。

 3回二死一塁から泉口が適時二塁打を放って先制すると、後続の若林と吉川も連続適時打で畳みかけ、この回に3点を奪った。その後も攻撃の手を緩めず泉口に2打点目の快音が響き渡るなど、終わってみれば11安打7得点で最下位に沈むツバメをねじ伏せた。

 この日の勝利で再び貯金生活に戻り、今後も上昇気流に乗っていきたいところ。しかしながらチームには少なからず〝懸念材料〟もある。攻守の要として一刻も早い一軍合流が待ち望まれているベテラン・丸佳浩外野手(36)の復帰Xデーがいまだに見えておらず、大幅に遅れそうな気配となっているからだ。

 丸は開幕前の3月22日、ロッテとのオープン戦(東京ドーム)で走塁中に負傷し「右大腿二頭筋筋損傷」と診断を受け、今もリハビリ中。阿部監督も「長期離脱という形」と評しており、先行きは不透明なままだ。

 開幕から丸不在の中、何とかやりくりしていた外野陣はここにきて大きなダメージを背負い込むハメになっている。ここまで打率3割9厘、3本塁打、8打点とチームの勝利に貢献してきた新助っ人のキャベッジが12日の広島戦(マツダ)で左手親指を負傷し、15日に登録抹消。最短10日での復帰を切望されているものの、周囲から「このタイミングで丸がいてくれれば…」と悲痛な声が出るのも無理はない。

 丸は現在、三軍でフリー打撃に参加。フルスイングをこなせるまでに回復し「打撃は全く問題ない」という。だがチーム関係者の一人は〝重要なポイント〟が回復しなければ「復帰はさらに長期化する」と懸念し、次のようにも続けている。

「今はまだ外周をジョギングする程度で、完全には走れていない。(状態は)半分ぐらいなんじゃないか。外野手はもう走れなくなってしまったら終わり。復帰のためには、そこ(走塁)が100%にならないと。焦るのはダメだけど(チーム事情を考えると)急がなきゃいけない」

 その上で同関係者は「ただ丸さんなら段階を踏んでやっていけば、絶対大丈夫」と念押しすることも忘れなかった。〝走塁のギア〟を上げていくことが背番号8の早期復帰のカギとなる。