中日は10日の巨人戦(バンテリン)に4―9で敗れ、借金が「9」に膨れ上がった。

 先発したドラフト2位ルーキー・桜井は5回3失点で勝利投手の権利を持って降板したものの、リリーフ陣が打ち込まれてプロ初勝利はお預け。井上一樹監督(54)は6回に逆転打を許した2番手・メヒアの投球内容に「先頭打者に四球を出しているところ。ウイニングショットの選択はベストだったのか」と苦言を呈した。

 広島が勝利したためわずか1日で最下位に逆戻りとなったが、2カード連続で勝ち越し。5月に入ってからは5勝3敗と逆襲の兆しは見えてきている。その大きな要因が得点数と本塁打数が昨季に比べて大幅に増加していることだ。

 この日も3回にカリステが同点弾を左翼ホームランウイングに叩き込めば、2点ビハインドの4回には「ギリギリでしたが何とか入ってくれました」という鵜飼の打球が左翼ホームランウイングに吸い込まれて一時同点に追いついた。試合に敗れたとはいえ、本塁打が出るたびにドームは大歓声に包まれた。

 昨季は35試合を消化した時点で11本塁打、74得点。しかし、今季は25本塁打、120得点を記録している。

「(2015年に)福岡ヤフオク!ドーム(現みずほペイペイ)にホームランテラスができた時は、ホームランが(前年に比べて)倍増して二塁打が2割減、三塁打が半減となったそうです。鵜飼のホームランも昨年までだったらレフトフライだった。それがホームランになるんだから精神的にもプラスに働くでしょう」(球団関係者)。得点力不足&本塁打欠乏症に泣かされてきたが、ホームランウイング効果が如実に表れて打線の破壊力が増している。

 故障でリハビリ中の上林、岡林、サノーが一軍に戻ってくれば強竜打線はさらにパワーアップする。ここ数年の傾向とは大きく様変わりし、打線爆発が上位進出の鍵となりそうだ。