中日が26日のヤクルト戦(バンテリン)に3―0で快勝し、好調な相手に今季初のスイープを決めた。

 先発した高橋宏斗投手(23)が7回無失点、先制適時打も放ち、井上一樹監督(54)は「何とか勝ちたいという気迫、気持ちも出ていました。3つめを宏斗が取ったというのがチームにとっては大きいですね」とたたえた。

 今季最長の3連勝となったが、借金はまだ「10」。一時は勝率が1割台になるなど歴史的な低迷となっているが、チーム状況とは対照的にバンテリンドームの観客数はとんでもないことになっている。この日の入場者数は今季最多の「3万6680人」。地方開催の試合を除き、本拠地球場では10試合のうち7試合が満員御礼(3万5000人以上)だ。その10試合の合計は「36万201人」に上り、1試合平均は何と3万6000人超となっている。

 中日では昨年、NPBの観客数が2005年に実数発表となって以降の最多動員(252万832人)を記録したが、開幕から10試合でのバンテリンドームの観客数は「34万1786人」だった。しかも平日開催が6試合、土日開催が4試合と昨年と同じ条件で動員数が増え続けているのだ。

 ホームランウイングの設置などで今年は「366席」の増席となっているものの、その分をはるかに上回る1試合平均1841人もアップ。球団サイドは「本当にありがたいことです」とファンに大感謝している。

 それにしても最下位ロードを爆走中なのに、観客数は大幅増という不思議な現象はなぜ起きているのか。

 メ~テレのワイド番組「ドデスカ!」では22日の放送で「なかなか勝てないのにファンが増え続ける理由・大調査」という特集まで組まれ「誘われて初めて来る人が多い」「応援が楽しくてリピート」「身近に推しやすい」という理由とともに「弱いチームこそ応援したくなる」「負け続けているので1回勝った時の興奮がすごい」「1勝するとすごくうれしい」といったファンの声を紹介した。

 とはいえ、勝ちまくってもらいたいというのが竜党の本音であることは間違いない。井上監督は試合後に「ゴールデンウイークにも入りますし、みんなが喜んでくれるような場面をつくれるようにしたいと思います」と語ったが、ファンのためにも有言実行できるか。