強いチームには、スポットライトの外で勝利を支える主役がいる。ソフトバンクは10日の阪神戦(みずほペイペイ)に6―2で逆転勝ちを収め、4連勝を飾った。2年連続10度目の交流戦制覇へ、また一歩前進。昨季の日本シリーズで熱戦を繰り広げたセ王者に地力の差を見せつけ、早々にカード勝ち越しを決めた。前夜は衝撃の6発を浴びせて完勝。この日も主軸の一発攻勢で試合をひっくり返し、終盤にかけてリードを広げた。
0―2で迎えた4回に柳田の8号ソロと相手失策で同点に追いつくと、5回に近藤の2試合連発となる11号ソロで勝ち越しに成功。7回にも近藤の2打席連続となる12号2ランなどで3点を追加し、危なげなく逃げ切った。
ここまで交流戦は12勝2敗で首位。ただペナントを争う同一リーグのライバル球団も白星量産中で、この日は2差で追うパ1位・西武、3位・オリックス、4位・日本ハムも勝利。リーグ上位陣のゲーム差は変わらなかった。
相手の緩慢な守備を突く走塁も際立ち、スコア以上の差を感じたファンも多かったはずだ。そんな試合で鷹ベンチにはスタメンを外れた実力者が並んだ。昨季パ唯一の3割打者にして首位打者の牧原大成内野手(33)、昨季最高出塁率のタイトルを獲得した柳町、実績十分の今宮、前日1試合2発と大暴れした野村。阪神先発・大竹との相性などを勘案しての用兵とみられたが、実力者がベンチを温める絵は、改めて鷹の戦力充実をうかがわせた。
その上で、7回から代走で途中出場した牧原大がチーム内でも話題をさらうインパクトを残した。この日唯一の打席となった8回に鮮やかな中前打。リーグ7位の通算打率2割8分4厘とし、今季途中出場時の打撃成績は9打数6安打、打率6割6分7厘となった。凡事徹底の象徴のような33歳は「いつもと変わらない姿勢で、チームから与えられたところで、しっかり仕事をするだけです」と表情一つ変えなかった。寡黙に結果を出し続けるベテランの存在が、鷹の強さをより強調している。












