ソフトバンクが先発陣のコマ不足に頭を悩ませている。6日の西武戦(ベルーナ)では、開幕からローテーションを担っていた大関が2回に8点を奪われる大乱調で今季3敗目。昨年、最高勝率のタイトルを獲得した左腕の防御率は5・73まで悪化し、試合後には小久保監督がファーム再調整を明言した。

 これで開幕ローテ6人のうちスチュワート、徐若熙、大関の3人が登録抹消。昨年に比べてシーズン前から不確定な要素が多かったとはいえ、1か月余りにして半分が再調整を強いられる苦しい状況に陥っている。首脳陣は「ファームにいる人にとっては大チャンス」と新たな戦力の台頭を求めるが、挙がる名前はまだまだ未知数の要素が多い若い選手がほとんど。今すぐに「コマ不足解消」とは、なかなかなり得ない状況だ。

 そんな中で目が向けられるのは、鷹の絶対的エースであるリバン・モイネロ投手(30)だ。キューバ代表としてWBCを戦い、開幕直前に来日した左腕はここまで独自調整を進めてきた。倉野チーフ投手コーチは8日にライブBPを実施することを明かし、モイネロにとっては来日後初めて打者と対戦することとなる。

 先発陣に決して余裕があるとは言えない、今のチーム状況。急ピッチでの調整を求める「モイネロ待望論」の声が上がっても不思議ではないが、左腕のマイペース調整は揺らぐことはない。倉野コーチは「ある程度プランは立っている」と語った上で「上方修正するか下方修正するかは投げていきながら」と補足。前倒しのみならず、後ろ倒しも不問とする発言に首脳陣の変わらぬスタンスが表れた。

 小久保監督は、先月「戻ってから最後まで離脱しないことのほうが大事。中途半端では投げさせない」と語っていた。投手陣が苦しいからこそ、復帰後はシーズン終了まで万全の状態で〝無双〟してもらう必要がある。鷹の悠然スタンスはシーズン終盤に生きてくるか。