浮上の鍵はヤングGの〝強運〟か――。巨人は7日までで17勝16敗のセ・リーグ3位。さらなる上位進出へ、8日から敵地・バンテリンドームで中日との3連戦に臨む。

 9連戦では3勝6敗と苦戦したが、首位の阪神とは3・5ゲーム差。まずまずの位置につける中、プロ3年目の平山功太内野手(22)が持つ不思議なパワーも追い風を吹かせるかもしれない。平山は2023年の育成ドラフト7位で入団。今年4月5日に支配下契約を勝ち取り、同8日に一軍初昇格を果たすと、外野手の入れ替えが行われても約1か月間、自身の座を守り続けている。

 同21日にプロ初打点となる逆転適時打、同25日にプロ1号、同29日には本塁で相手捕手のタッチを巧みにかわす好走塁を披露するなど、16試合の出場ながら随所で存在感を示している。ケガに泣かされ、昨季まで目立たない存在だったが、転機となったのは今年のオープン戦だ。一軍に初合流し、スタメンに抜てきされた3月15日の日本ハム戦でチームの今季1号を含む3安打。2試合連続アーチも放ち、一気にブレーク候補に躍り出た。

 こうした鮮烈な登場が示すように、平山の野球人生は〝強運〟に導かれてきたという。本人も「運はすごくいいと思います。プロに行く時も奇跡でした」と振り返る。

 独立リーグ・千葉スカイセイラーズ時代に、YouTubeの野球専門チャンネル「qoonin TV」が平山のチームメートを密着取材するため来訪。「ついでにもう1人」と撮影されたのが平山で、その映像が巨人のスカウトの目に留まり、育成ドラフト指名につながったという。また、平山は「人生でそんなにホームランを打ったことがない」と語るが、スカウトが視察に訪れた2試合ではいずれもアーチを描いた。

「打ったら(入団が)決まるんじゃない?って言われた時にホームランが出たんで持ってんなと思ってます」。YouTubeから発掘された原石は今や伝統球団のユニホームを着てプレーしている。ラッキーボーイとなれば、チームも一気に好転するかもしれない。