言葉に重みがあった――。ソフトバンクの上沢直之投手(32)が8日のロッテ戦(みずほペイペイ)に先発する。今季は開幕投手を託され、ここまで6試合に登板して3勝1敗、防御率1・96。抜群の安定感で「先発の柱」としての役割を全うしている。

 今回の相手は前回4月25日(熊本)の対戦で6回5失点で黒星を喫したロッテで〝雪辱戦〟となる。右腕は「前回と同じ失敗はしないようにしたい。ただ、特段、僕が変えることはないかなと思っている」と語った上で「前回打たれたボールが今回も当たるかは別だと思うし、特別意識することはない」と前を向いた。

 ここまで登板6試合中4試合でハイクオリティースタート(7回以上、自責2以下)を誇る。1日の楽天戦(みずほペイペイ)は中5日登板で7回118球の力投で1失点。「開幕投手」「カード頭」を担い、防御率1点台のハイパフォーマンスが物語るようにチームに大きな安心感をもたらしている。

 本拠地で行われた7日の投手指名練習に参加した上沢の言葉には強い責任感がにじんだ。「しっかりチームが勝てるチャンスをつくれるようにしたいし、できればしっかり長いイニングを投げて終わることができればいい」。チームは今、文字通り〝先発不安〟に陥っている。前カードの西武3連戦(ベルーナ)では初戦で徐若熙が3回までに7失点。3戦目に先発した大関友久が2回8失点と乱れた。2人は即二軍再調整となり、先月すでに登録抹消となったスチュワートとともに開幕ローテーションを担った3投手が〝二軍落ち〟する事態となった。

 経験豊富な32歳はチームに落ち着きを取り戻す存在となるべく、静かに闘志を燃やしている。「カードの頭だし、その後(2戦目以降)に投げる投手、中継ぎのことも考えたら僕がしっかり長いイニングを投げておかないといけない。その後のゲームプランとか、中継ぎもいい状態でマウンドに立ってほしいと思っているので、そこはしっかりやりたい」。気力十分な柱が頼もしい言葉で、チームを引っ張る覚悟を示した。