やはり「偶然」ではないということか。日本ハムが今季、本拠地エスコンフィールド北海道で苦戦を強いられている。

 同球場で25日に行われたロッテ戦も1―2で惜敗し、ホーム5連敗。今季本拠地戦は計11試合で2勝9敗と、地元で勝てない日々が続く。敵地戦は11試合で9勝2敗と貯金が「7」もあるだけに、極端な〝外弁慶ぶり〟は気になるところだ。

 昨季はホーム戦計72試合で41勝25敗6分けと「地の利」を生かし、圧勝した。なぜ、今季はホームで苦闘を強いられるのか。ナインの1人に聞くと「偶然でしょう。別に戦い方は変わっていないので試合数が増えるにつれ(エスコンでの)勝率は上がっていくはず」と強気な姿勢を見せるが、パ・リーグの某球団OBは「偶然? そうとは限りませんよ」と不敵な笑みを浮かべて、こう説明する。

「昨季までは試合数の兼ね合いもあり、ウチを含めパ・リーグ各チームは日本ハムと比べ、エスコン対策で後れを取った。でも今はどの選手もエスコンでのプレーに慣れ始め、チーム全体で『エスコン対策』は進めている。戦略的なこともあり詳細は言えないが、エスコンは非対称球場で内外野ともに注意する点が多いため、チームミーティング等を通じて各選手に確認事項を徹底させている。その辺りの成果が結果に表れ始めているはず」

 その上で別の要因も指摘する。

「日本ハムが強くなったことで相手チームのマークがより厳しくなった。どのチームもエスコンでの勝率を上げない限り、優勝や上位進出は遠のく。日本ハムが本拠地で勝てなくなったのであれば、それは相手の警戒度がより高まっている証拠」

 日本ハムは秋季キャンプを本拠地で行うなど、エスコン対策には時間と労力を惜しみなく費やした。だが、他球団もその優位性を見過ごすわけにはいかない。となれば、日本ハムは一丸で劣勢をはね返していくしかない。

 この日、3連敗となった試合後に新庄剛志監督(53)はチームに関し「野球をやっていたら、こういう時もある。いいプレーがつながることもあるから。まだ若い選手が多いし、こういうのを乗り越えて去年はいい形で勝っていったので」。

 今後、どのような改善策を経てチームを浮上させていくのか。指揮官のタクトに注目が集まる。