DeNAトレバー・バウアー投手(34)の日本球界復帰初勝利は、またしてもおあずけとなった。
今季初登板だった開幕2戦目(3月29日、中日戦=横浜)の試合後、左腹部の張りを訴えて31日に登録抹消。抹消期間の中10日を経て、満を持す形で11日にヤクルト戦(同)のマウンドへ上がった。だが、折からの雷雨によって3回裏に入ると中断となり、約30分後に降雨ノーゲームが宣告された。
3回37球を投げて1安打無失点だったバウアーは「(試合じゃなくて練習の)ライブBPだったね」と苦笑い。そしてこうも続けた。
「全体的にはよかったと思う。コントロールもしっかりしていた。球自体も制球できていたので、ここからまた(結果を)積み上げていきたい」
それにしても今年のバウアーは、一昨年とはさまざまな面で大きな変化が目につく。最も顕著なのは投球スタイルの違いだ。一昨年は基本的に力のある直球が配球の中心だったが、今年はナックルカーブ、スプリットチェンジなどの変化球を決め球として多投。力で押そうとせず、クイックを交ぜて打者のタイミングを外すことも増えた。
こうしたマイナーチェンジについて、バウアーは次のようにも口にしている。
「そういういろいろなもの(テクニック)を混ぜて投げること、ランダムに投げることが、今年は普通になってくるだろう。クイックで投げているボールも感触はいい」
三浦大輔監督(51)もバウアーの変化に着目していた。
「2年前と変わったのは、いろんなタイミングで投げていること。2年前とは投球フォームも変えているし、クイックで投げたり、足を上げてみたり、いろんなタイミングで投げることが多くなったとは感じています」
とはいえ今のところ、そうした変化が勝ち星に結びついている気配はない。その辺りの事情も踏まえた上で指揮官は、こうも続けている。
「タイミングを変えて、自分から崩れていく選手もいます。でも、バウアーは軸がしっかりしている。基本の芯の部分が一緒なんで、球の力は変わっていません」
バウアーは来日会見で「昨年はメキシコで病気にかかって死にかけた」と打ち明けた。オープン戦の最中には「野球以外のことで3日間眠れなかった」とも話している。
こうした〝類まれな経験〟もバウアーの投球に何らかの影響を与えているのか。今後もサイ・ヤング賞右腕のマウンドから目が離せない。












