【赤ペン!赤坂英一】DeNAが広島3連戦で今季初の3連敗と、ここにきて急ブレーキがかかった。牧、筒香ら主力がいまひとつ波に乗れない中、起爆剤になりそうなのが三森大貴内野手(26)である。昨オフ、交換トレードでソフトバンクからやってきた韋駄天だ。

 開幕戦(3月28日)の5点リードで迎えた7回に代打で出場すると、さっそく初安打、初盗塁をマーク。移籍後の初出場で持ち前の俊足を見せつけた。試合後、三森はクールにこう振り返っている。

「あの場面、次の打者はカジ(梶原)。無死から走って、早く(次の塁に)行けば行くほど(追加)得点に絡めるところでしょう。本当はもうちょっと思い切って行きたかったんですけど、点差もあったので、ゆっくりと投手の動きも見てスタートを切りました」

 そんな三森に出されるサインは、基本的にグリーンライト。つまり盗塁については本人の判断に任されている。移籍1年目の選手をそこまで信頼するのは、首脳陣も勇気がいるのではないか。

「いや、そんなことありませんよ」と、河田外野守備走塁コーチが言う。

「走れる選手なら、若手だろうと移籍したばかりだろうと、どんどんグリーンライトで走らせています。僕は(DeNAの前に在籍した)ヤクルトでもそうやってきました」

 三浦監督は今年、積極走塁と打球判断のレベルアップを重要課題の一つに掲げた。そのテーマを最も具現化している三森を、今月1日の阪神戦からは「3番・右翼」でスタメンに抜てき。4盗塁と、チームの盗塁数の全てを三森が稼いでいる。三浦監督も三森の貢献度をこう絶賛している。

「三森は積極的であっても、ただやみくもに行ってるわけじゃない。しっかり相手投手のモーションを盗んで、いいスタートを切っているでしょう。彼の走塁はスライディングする時もスピードが落ちない。そういう走塁で、チームにもいい影響を与えてくれていますね」

 ただ、つい暴走しがちな選手もいる。開幕戦の6回一死二、三塁。山本の右飛で三塁からタッチアップしたオースティンだ。三塁コーチを務める河田コーチが、苦笑交じりにこう明かした。

「あの時はフライが浅かったんで、俺はストップかけてたんですよ。それなのに、TA(オースティン)が突っ込んじゃった。結果はセーフで点が入ったんですが、アレには参ったなあ」

 そのオースティンは6日に下半身のコンディション不良で登録抹消。チームが苦しい時だけに、早く戻ってきてほしい。