【赤ペン!赤坂英一】「サイ・ヤング賞、沢村賞のダブル受賞という史上初の偉業を成し遂げたい」。2年ぶりにDeNAに復帰したバウアーが入団会見で最初にぶち上げたこの目標、実現の可能性はどのぐらいあるのか。
そのバウアーは9日のオリックス戦でオープン戦初登板。3回5安打2四球、味方の失策と自らのボークも絡んで2失点とピリッとしなかった。とはいえ、調子を上げるのはこれからだろう。3日の会見では沢村賞にかける思いを、こう“激白”している。
「沢村賞獲得は私が最も大事にしている目標だ。この目標を成し遂げるには、多くのことをクリアしないといけない。健康、睡眠、リカバリー、常に学び続けること。日本にも素晴らしい投手や打者が大勢いるので、とても難しいチャレンジングな目標です。できることは何でもやっていきたい」
沢村賞とは言うまでもなく先発完投型の投手に与えられる最も権威ある賞だ。1956年創設のサイ・ヤング賞より古い47年創設以来、投球回数200以上、完投数10以上が選考基準。ただし、投手の分業化が進んだ今では、そういう完投型の投手はめっきり減った。
現に、2000年代に入ってから完投数が10試合以上に達したのは6人。そうした中、23年に来日して10勝を挙げ、中4日で完投勝利をマークしたバウアーは沢村賞選考委員に絶賛された。
堀内恒夫委員長は「目からウロコが落ちるとはこのこと。僕はもろ手を挙げてバウアーの投げる姿勢に賛成してますよ」と激賞。バウアーが当時から沢村賞を目標としていたことにも「大変うれしい。日本のプロ野球でナンバーワンを決める賞なので、外国人、日本人は全く関係ない」と大歓迎の意向を示した。
そのバウアーの後押しとなりそうなのが、DeNAとの新たな契約内容だという。外国人の契約に詳しい球界関係者が、こう解説してくれた。
「外国人の契約内容には通常、勝利数や登板試合数に加えて、イニング数も含まれる。バウアーも例外ではないはず。それに完投数についての出来高、沢村賞のタイトル料まで入っているかもしれない。DeNAのことだから、バウアーの沢村賞獲得をバックアップし、受賞が実現した際のビジネス展開などもいろいろと考えているでしょう」
なお、萩原チーム統括本部長は、バウアーとの契約内容について「具体的なことは申し上げられません」と回答。ファンは今後の活躍を楽しみにしていればよさそうだ。












