【赤ペン!赤坂英一】三浦ベイの開幕3連戦で最もファンの心に刺さったシーンは、5年目・入江大生投手(26)の約1年7か月ぶりの復活登板だったに違いない。
1年目の2021年から先発ローテに抜てきされるも右ヒジ手術で離脱。中継ぎで一時復活したら、今度は肩を手術。その長いリハビリ生活からやっと抜け出したのだ。
開幕戦で5―0の9回を無失点で締めくくると、中1日置いた3戦目には2―1で守護神として登場。どちらも四球で走者を出しながらも、危なげなく無失点で抑えた。
復活のマウンドを振り返って、入江は言った。
「試合を締めくくるという意味では特別なマウンドです。チームの1勝がかかっていますから。(抑えと)決まったわけではないけど、そういうチームの思いを背負った気持ちで投げていきたい」
開幕戦では、先頭打者を四球で歩かせると、捕手・山本や内野手がマウンドに集結。同い年の牧が「力んでるなあ」と入江に声をかけた。そのかいあって、後続を直球とフォークで三者三振。お立ち台で大歓声を浴びた入江は感涙にむせんだ。
「(最初は)横浜スタジアムの歓声はこんなにすごいのかと、ゾクゾクしました。まだ安心して見てもらえるような投球じゃないので、これからはしっかりと投げたい」
入江を復活させた三浦監督も感慨に浸った。
「入江は絶対このマウンドで戻ってくると、(二軍の)横須賀で頑張ってきた。最初の四球で、間髪を入れずマウンドに集まった牧や山本、みんなが同じ思いだったと思う」
そう語る番長は21年のキャンプで、新人の入江を開幕投手候補の一人に挙げている。多分にリップサービスでもあっただろうが、入江の力を高く評価していたのも確か。そこで、当時私も小欄で入江を取り上げた(21年3月3日付東京スポーツ)。
ようやく復活した入江にとって、もっかの課題はフォークの習得だ。復帰をアシストした入来投手コーチが指摘する。
「入江の真っすぐは一級品。それを生かすためにも、落ちる変化球をしっかり自分のものにしないと。一軍で武器になるのはもうちょっと先かな」
抑えで登板した際は、先輩の山崎にもブルペンで助言を受けた。チームに支えられた入江が新守護神となる日も近いか。と思ったら、三浦監督がピシャリとこう言った。
「いいえ、1回抑えただけで守護神とか言わないでください。(背番号22の先輩)佐々木(主浩)さんぐらいになったら、そう呼んでください」













