WWEの祭典「レッスルマニア41」が4月19、20日(日本時間20、21日)の2日間、米ネバダ州ラスベガスのアレジアントスタジアムで開催される。世界中のプロレスファンが熱狂する祭典に向け、大のプロレスマニアであるお笑いコンビ・くりぃむしちゅーの有田哲平(54)が囲み取材に応じ、見どころを熱く語った。

 今年の祭典で最も注目を集めるのが、統一WWE王者の〝アメリカン・ナイトメア〟コーディ・ローデスと、2025年限りで現役を引退するレジェンド、ジョン・シナのタイトルマッチだ。シナは1日のエリミネーション・チェンバー戦を制してコーディへの挑戦を決めたが、ザ・ロック(ドウェイン・ジョンソン)の合図を受けてコーディに急所蹴り。ロック様、米超人気ラッパーのトラビス・スコットとともに王者を暴行して負傷させた。

 長く正義のヒーローとして活躍してきたシナが、引退ロードの真っただ中で衝撃の〝闇堕ち〟だ。現在のWWEマットをけん引するエース、コーディとの遺恨マッチは注目を集めないわけがない。有田も「当日、自分もどっちの気持ちで応援するのか。ずっと見ているWWEユニバース(ファン)の人たちもその日、どっちを取るのか。どっちを応援してどっちが勝ったらハッピーかなと、客観的に見たい」と、熱視線を送る。

 昨年4月の祭典「レッスルマニア40」でコーディは、極悪ユニット「ザ・ブラッドライン」を率いていた絶対王者のローマン・レインズに挑戦。2023年の祭典でレインズに敗れており、2年越しの抗争の決着戦となったが、シナと〝怪人〟ジ・アンダーテイカーの加勢もあって劇的なベルト奪取に成功。亡き父ダスティ・ローデスから続く「物語」を終わらせた。

 コーディを助けた正義のシナが、今回は怨敵となってロック様とともに立ちはだかる。有田自身は「去年、あれだけコーディを応援した」というが、「もうシナになっている。『コーディ、もういいよ』となってる自分に驚いている」と現在はシナの応援に傾いているという。シナは17、24日のロウでも、圧巻のマイクパフォーマンスを披露。観衆を罵倒しながら、「プロレスそのものをぶっ壊してやる」と予告すると、リック・フレアーと並ぶ最高峰王座戴冠記録を更新する17度目の王者となった暁には、「そのまま引退する。ベルトは持ち帰る」とまで宣言した。

誰もが驚く〝闇落ち〟を果たしたジョン・シナ(©WWE)
誰もが驚く〝闇落ち〟を果たしたジョン・シナ(©WWE)

 有田も「あそこまで振り切っている。よくそんな振り切り方をしたなと。黙っていてもスーパースター、レジェンドなのに。長州(力)さんなんか(引退間近では)『僕の話はいいですから』と流してましたよ。それがこんなド主役になるんだから」とまさかの決断に賛辞を贈る。「どんなにみんなに嫌われてもやり続けた。新日本の棚橋(弘至)さんも、10年くらいに前に〝闇堕ち〟したら面白いと思ってたけど、本当にしない。それは振り切っていいな、美学があるなと思ってて、シナもそうじゃないかと思っていた」と、新日本プロレスの来年1・4東京ドーム大会で引退する棚橋との比較も披露した。

 世界のプロレス界を揺るがせた悪党転向も、ファンが受け入れる可能性も十分あるという。「時代を反映するのがプロレスと言われる。昔は、長州さんに言わせれば『定食屋で出されたものを食え』と。『厨房を見るな、出されたものを見て喜んでくれ』というのがプロレスだったのが、『厨房を見せる。それが今のプロレスだ』と語っていらっしゃった。なおかつ厨房を見せた上で、客がSNSで何かを発信して、それによってそちらに変わるのが今のプロレス。客は提供しているものに喜ばない。ベビーフェースでもブーイングが飛ぶし、ヒールだけど応援したり。今回のレッスルマニアもそうなりそう」。豊富なプロレス知識をもとに持論を述べ、悪党シナへの期待を高めていた。

 ABEMAでは「WWEレッスルマニア41」をABEMAプレミアム会員限定で生中継する。昨年は2日間で4000円のPPV配信だったが、今年はABEMAプレミアムの加入者全員が視聴できる。配信は初日(日本時間4月20日)、2日目(同4月21日)ともに午前8時から。無料特番は午前7時開始。