第97回選抜高校野球大会第6日(23日)第1試合で、2年連続4度目出場の日本航空石川が10年ぶり7度目出場の東海大札幌(北海道)に6―7と逆転負け。2年連続で初戦敗退となり、ベスト8入りした2018年以来の白星とはならなかった。

 序盤は点の取り合いとなったが、5回以降は両チームとも無得点。そこから5―5の8回に試合が動き一死二、三塁から北川(2年)の三ゴロで三走者・高橋(3年)が本塁へ突入すると、相手の失策を誘って生還し、1点を勝ち越した。

 しかし、5回途中から2番手で登板し好投を続けていた長井(3年)が9回につかまった。二死一、二塁と勝利まであと1アウトに迫ったが、ここから連続適時打を浴びて2点を奪われ、試合をひっくり返された。長井は「抑えきれずに悔しいです。気持ちが先走って冷静になれなかった。自分の弱さだと思う」とがっくり。

 中村隆監督(40)は「予想していない流れ。落ち着くまでバタバタしてしまった。荒波の中で試合をやっているような感じだった」と険しい表情で話した。

 地元は昨年元日に能登半島地震、9月には記録的な豪雨災害に見舞われた。被災地に勝利を届けられず、主将の及川(3年)は「たくさんの人が応援してくださっていたのに勝てなかったことは申し訳なく思います。自分たちはきっちりした野球(がウリ)。そこに粗さが出ると、こういう舞台では勝てない。この経験を忘れず、夏に向かってやっていきたい」と前を見据えた。