あのベテランは大丈夫なのか…。プロ野球の開幕を28日に控える中、巨人・坂本勇人内野手(36)の雲行きが怪しくなってきた。

 坂本は15日に行われたドジャースとのプレシーズンゲームを「コンディション不良」のため欠場。開幕まで2週間を切っており、ホットコーナーを誰に託すのか、首脳陣はさまざまな選択肢を用意する必要に迫られている。

 阿部慎之助監督(45)は坂本の状態について「そこまで良くない」と話しながらも、17日からの北海道遠征にも帯同させる意向を示していた。そしてこの日、羽田空港を出発した指揮官は、打撃好調のプロ5年目・中山礼都内野手(22)を起用する可能性に「頑張り次第では十分チャンスはある」と明言した。

 坂本は高卒2年目の19歳だった2008年からレギュラーに定着。若手の突き上げを実力でことごとくはね返し、不動の遊撃手として絶対的な地位を確立してきた。だが、遊撃の激務と加齢などから故障も増え、23年9月から三塁にコンバート。昨季は初めて開幕を三塁手として迎えながら、新たなポジションでもゴールデン・グラブ賞に輝いた。

 坂本自身は「もっとうまくなれる」と向上心を失っていなかったが、本人の回復ぶりと今後の中山の活躍によっては、開幕スタメンを奪われる可能性も否定できない。坂本が開幕戦の先発オーダーから外れれば、入団1年目の07年を除くと、左脇腹の故障で離脱していた22年以来となる。

 首脳陣の一人は、春季キャンプで自主調整を認めた坂本や長野ら「S班」のメンバーに対して「コンディション良くチームに入ってもらえれば、それでいい」と願っていたが…。今季でプロ19年目の背番号6は開幕に間に合うのか――。