巨人・田中将大投手(36)が9日の阪神とのオープン戦(甲子園)に先発し、3回2安打1失点。降板後の自己評価は「全然できてなかったですね。満足いくものはなかったですかね」と厳しく「ボールをコントロールしっかりできなかったところだったり、今日の登板でまたいろいろ見えたところはあるので、練習で繰り返してやっていかないといけないなと。その課題が自分なりにいろいろ感じられた登板ではありました」と語った。

 プロ19年目の開幕は、3戦目となる30日のヤクルト戦に先発する見込み。春季キャンプから投球フォームの改造に着手し、日曜日の登板で調整を進めているが、従来のイメージとのギャップにチーム内から驚きの声も上がっている。

 主力投手の一人は「投手陣の雰囲気はすごく良くなっている」と明かし「(田中将は)絶対に楽天の時はこんな感じではなかったと思います。(当時を)見ていると、近寄りがたい雰囲気はありました」と打ち明けた。

 楽天からヤンキースを経て古巣に〝里帰り〟した田中将は、実績もキャリアも別格。それだけに周囲からは畏怖の対象になりつつあったというが、新天地では練習中に子供のような笑顔を見せ、時にはイジられ役に回るなどユーモアたっぷりに振る舞っている。

 しかも、田中将の〝別人対応〟は同僚だけでなく報道陣にも向けられた。キャンプ中の全体練習後にトレーニングルームから出てきた田中将は、通路で待機していた担当記者たちを〝チラ見〟。そのままスルーしても不思議ではない状況だったが、自ら足を止めて「今、取材します? 皆さん全社そろっているのであれば、対応しますよ」と思いがけない言葉を発し、真摯に応対していた。

 試合後の阿部監督からは「次はもうちょい長いイニングいくかもしれないので、そこで修正したのを見せてもらいたいなと思います」と期待を寄せられた田中将。昨季は屈辱の0勝に終わったが、フォームだけでなく内面も変化しているようだ。