西武再建のキーマンの一人である仁志敏久野手チーフ兼打撃コーチ(53)が、「一軍の壁」を突破し切れない野手陣の課題を指摘している。
キャンプ前半、仁志チーフコーチは「全く(チームの)中を知らなかったですから」と前置きし「やっぱり軸になっていた選手がだいぶいなくなっている。それが違うんでしょうね。カーミニークの二軍戦で見ていた感じで選手を見ている。そこにいた選手たちが目の前にいる」と戦力を分析。2021年から23年まで務めたDeNAの二軍監督時代を含め、西武を外部から見ていた印象と中に入っての違いに大差はないと話していた。
そして、いよいよ宮崎・南郷キャンプの最終第5クールからは22日の斗山(韓国)との練習試合を皮切りに、レギュラー争奪をかけた対外試合がスタートする。
西口監督は就任以来、横一線の若手、中堅野手の課題について「二軍でやっていることを一軍でできるか。どうやってそこの壁を突破できるか」と言及。レギュラーの座をつかみ切れない〝一軍半〟、二軍の選手にどんな問題があるのか。仁志チーフコーチは「課題の出方が違う」と言い切り、こう説明した。
「一軍でずっと試合に出ている選手は、相手との対戦の中で課題が出てくる。それに対してじゃあどうするかを考えるのが、一軍で出続ける選手。一方で二軍から上がってきた選手は結果が出ないとすぐに替えられる。本当の課題がどこにあるのか、自分自身に課題があると感じてしまうのが二軍の選手。対戦の中で崩されているから、じゃあどうしようという発想ではない」
実際には相手バッテリーとの駆け引きの中で崩されていても、原因を自分の〝未熟さ〟ばかりに求めてしまい、自信を喪失してしまうことへの危惧がある。
昨年の秋季キャンプから、野手陣はそれぞれの課題に向き合いながらバットを振り込んできた。仁志チーフコーチは「みんな有望だと思いますよ」と大きな可能性を口にしながら「ゲームに入ったら、また〝相手を攻略する〟という厄介な課題が出てくる」。実戦が本格化し、毎日のように浮き彫りとなってくる課題にどう対処していくのか。
ここ5年間、レギュラー候補といわれた多くの野手陣が立ち往生してきたが、今年こそは二人三脚で乗り越えていけるのか――。












