【アリゾナ州グレンデール20日(日本時間21日)発】ドジャースの大谷翔平投手(30)は日米報道陣に対応した。今季から2年ぶりに投手に復帰するにあたり、現状を「今のところはいい感じで来ている」と説明。打者としてのオープン戦出場時期は「感覚的にはもう試合に出られる感じ」と明かした。世界一連覇がかかる来年3月のWBCへの思い、さらにはヤクルトの球団公式マスコット「つば九郎」を担当していた球団スタッフが死去したことに言及。「非常に残念です」と追悼した。

 完全休養から一夜明けた大谷はプライオボールを使った壁当て、室内でフリー打撃など投打二刀流で調整した。今キャンプでは投手復帰に向け、15日(同16日)、18日(同19日)と2度ブルペンに入っている。

「前回もそうですね、引き続きいい強度で投げられたので、次回のブルペンで、もう少しワンステップ強度を上げられたらいいんじゃないかなと思います。今のところはいい感じで来ています」

 このキャンプでは従来のセットポジションではなくノーワインドアップで試し、最速はすでに94マイル(約151キロ)をマーク。そこには大谷らしい意図があった。

「ここメジャーに来てからセットアップで投げていますけど、自分の中でバッティングもそうですけど、常に変化を求めたいなと思っているのでその中の一つかなと思っています。(試合でも)今のところは考えていますけど、また強度が上がった時にどういう反応になるかによって決めたいなと思っています」

 マウンド復帰は5月と見込まれているが、オープン戦やマイナーでの調整登板することなく、実戦形式のライブBPのみのぶっつけ本番だ。しかし、最初の右ヒジ手術から復帰した2020年は2試合に登板、1回2/3で防御率37・80と散々だった。

「前回の手術の時もそういう感じでやっているので、そういう意味では初めてではないというのは、ある程度復帰するうえで自分の心の中で余裕が持てる要因かなと思う。あまり焦ることなく、しっかりとまずはどこで投げるかというフィーリングが大事かなと思っています」

 この日、カブスとのオープン戦の開幕戦が行われたが大谷は出場しなかった。昨年11月に手術した左肩の影響も心配されるが、心配無用だ。

「さっきもトラジェクト(実在の投手の投球を忠実に再現できるマシン)を打ってきましたけど、実戦でもいけそうな感じではあったので、慎重にはちょっとなっていますが感覚的には試合に出れる感じかなと思います」

 ロバーツ監督はオープン戦前の取材で今季も大谷を1番で起用する方針を明かし、「ショウヘイに5打席回せる」と説明した。

「まだあまり話してはないので、プランはプランでしかないので。去年も1番を打つ予定ではなかったですし、変わった時に別にその気にすることなくどこに入っても、基本的には自分のバッティングをできればいいんじゃないかなと思います」

 18日に侍ジャパンの井端弘和監督がドジャースキャンプを訪問した。世界一連覇がかかる来年3月のWBCでは出場すれば間違いなく中心だ。

「今のところWBCというか今年のシーズンに集中するということを目標にしてと、ずっと考えてやってきたので。その先に選んでいただければ、光栄なことですし、一番やらないといけないことは今年のシーズンにしっかり照準を当てて結果を出すことじゃないかなと思っています」

 日本時間19日、ヤクルト球団は「つば九郎」の担当者が死去したと発表した。日本球界、ファンは悲しみに包まれた。

「実際に直接会ったことはないですが小さい頃から見ていますし、代表的なマスコットとして人気があったと思うので、非常に残念ですけど感謝しています。(絡みも少しあったが)『つば九郎』はそうですね」