ソフトバンク・木村光投手(24)に躍進の予感だ。2022年育成ドラフト3位で入団。昨年、支配下登録を果たすと、9月3日の日本ハム戦でプロ初登板。日本シリーズのマウンドにも上がるなど、飛躍へのきっかけをつかむシーズンを送った。来季こそ一軍定着を目指す右腕はどのような思いでオフを過ごし来季へ向かっていくのか、直撃した。

今季は日本シリーズにも登板
今季は日本シリーズにも登板

 ──今年一年を振り返って

 木村光 今年の途中から目標にしていた「一軍に行って、最後はポストシーズンのメンバーに入る」っていうのは達成はできたんですけど、前半戦でケガをして復帰までちょっと時間がかかってしまった。1年間野球ができなかったのが、一番悔いの残る年ではあった。来年は1年間野球をすることとともに、先発ならローテーションを回って、中継ぎなら50試合登板、そういうところは目指してます。

 ──一年間いることが大事

 木村光 今年、一軍でやっていける力はあるという手応えを感じた。その手応えを感じるだけで終わったらダメ。それをどう生かしていくかが大事だと思うので、今年の冬はそれを形に持っていけるようにトレーニングしたい。

 ──どんなところに手応え

 木村光 スプリットで空振りを取れて、奪三振率も結構高い数字を記録できた。そういうところを見て通用してるかなと。空振りを取れる球があるのは自分の自信にもなる。一軍でも通用するんだっていう感覚にはなりました。

 ──もともとスプリットが決め球

 木村光 いや、自分はスライダーが武器だと思っていたんですけど。今までは先発をやっていたので、いろんな球種に意識がいってしまっていた。後半戦、中継ぎになるって言われてから、中継ぎなら真っすぐ、スライダー、スプリットの3球種だけを極めればやっていけるかなと思った。いろんな球種に手をつけるより、そこにフォーカスしてトレーニングしたらああいう形になった。

来期への目標も明確だ
来期への目標も明確だ

 ──来季のアプローチ

 木村光 今年の後半が良かったので、そこは変えずに。先発すれば使う球種も増えていくと思うんですけど、軸となる3球種のレベルは落としてはいけないので。最低限の土台の上に、少しずつ加えていく形で、(球種を)増やしていきたい。

 ──このオフの過ごし方

 木村光 筑後で練習します。去年は(母校の)佛教大で選手がやってない時間帯に練習させていただいた。今年は筑後でひとりで追い込もうかなと。ひとりでやった方が自分には合っている。大学の時からそういう教えをしていただいたので、ひとりでやることに抵抗はない。(プロに入った時点で)何をやったらいいとかわからないということはなかったので、そこは大学の監督、コーチに指導していただいたおかげ。

 ──髪が金色に

 木村光 ちょっと自分の中でイメチェンしようかなと。オフなので、なにか変えてみようかなと思った。人生で一回は染めてみたかったので、初めて染めて、ブリーチもして、チャレンジしました(笑)。周りのみんなにどう言われるかなと思ったんですけど、さほどおかしいとは言われなくて「普通に似合ってるんちゃう」みたいに言ってもらえたので、うれしかったですね。

 ──来季への意気込み

 木村光 今年は一軍でああいう形で最後終わらせていただいて、いい経験をいろいろさせていただいた。来年は勝負の年だと思うので、一軍にしっかり定着して、活躍できるように。今年のオフから準備をして来年に向けて、将来的にはホークスの顔になっていけるように頑張っていきたい。

オフを利用して金髪に挑戦
オフを利用して金髪に挑戦

 ☆きむら・ひかる 2000年7月2日生まれ、奈良県桜井市出身。右投げ左打ち、投手。背番号68。身長173センチ、体重69キロ。奈良大付属高では第100回全国高校野球選手権大会にエースとして出場。1回戦の羽黒(山形)戦に勝利し、同校初の甲子園勝利を記録した。佛教大に進学後は3年時に明治神宮大会で勝利を挙げるなど、着実に力をつけ、22年育成ドラフト3位でホークスに入団。23年の7月に支配下登録を果たしたものの、胸椎分離症を発症し登板はなし。今季も右脚を疲労骨折するなど、度重なるケガに見舞われたが、9月にプロ初登板を果たした。今季は5試合に登板し、0勝0敗1ホールド、防御率1・50。