第96回選抜高校野球大会で報徳学園(兵庫)を下した健大高崎(群馬)のエース・佐藤(2年)が5試合を22イニング無失点の快投で締めくくった。3―2とリードで迎えた9回、先発の石垣(2年)に代わってマウンドへ。山梨学院との準々決勝で左手中指の血マメがつぶれ、準決勝からリリーフに回ったが、最後も無失点に抑え、歓喜の輪の中心で喜びを爆発させた。

「瞬間は実感がなくて、数秒後にみんなが笑顔で走ってきた。自分なりにいい投球ができたと思う。走者を出しても常に平常心で投げれた」と振り返った。先発の石垣が8回を6安打2失点の力投。甲子園で150キロをマークした同級生右腕が自分を成長させてくれる存在でもある。「指の状態がよければ先発していたので悔しい気持ちもあった。でも石垣がダブルエースとしていい投球をしてくれたのでよかった。石垣はずっと甲子園で150キロ出すと言っていた。達成する力はすごい。自分も出したいと思っていたけど、まずは試合を作ること」と気を引き締めて臨んだ。

 無失点で頂点まで駆け上がった左腕は「夏の甲子園に何年も出れていない。まずは出ることを目標に準備して優勝できるよう頑張りたい」と先を見据えた。