第96回選抜高校野球大会が18日に甲子園球場で開幕し、第1試合で八戸学院光星(青森)は関東一(東京)に延長タイブレークの末、5―3で競り勝った。

 2―2で迎えた延長11回に途中出場の萩原が適時打を放つなど3点をもぎ取り、そのまま逃げ切った。先発したプロ注目左腕・洗平比呂(3年)も9回まで156球の熱投を見せ、9安打2失点、6奪三振と大器の片鱗を示した。「点を取られた後、いつもは崩れるところを粘り切れた結果が2失点だった」と汗を拭いつつも「今日は60から70点ぐらい。これからの試合に向けて、課題がある投球でした」と反省も忘れなかった。

 チームはハンディを乗り越えて勝利をつかみ取った。冬場は雪などの影響でグラウンドが使えず、室内練習を余儀なくされる。今年から導入された「低反発バット」を使って実戦ができたのも、3月に関西入りしてから。それでもチーム一丸となって戦うことができたのはワケがある。

チームメートと勝利を喜ぶ洗平(右から2人目)
チームメートと勝利を喜ぶ洗平(右から2人目)

 ナインからも「いなければここまで勝てていない」と絶大な信頼を置かれるエース左腕・洗平だが、寮ではチームメートを巻き込み、大好きなホラー映画をネット配信で鑑賞。これまで「死霊館」シリーズ、「IT(イット)」、「呪怨」シリーズなどを楽しんだ。

 ある選手は「比呂は結構ビビりなんですが、『(ホラー映画を)見よ見よ~』って誘ってきます。マウンドだったら静かそうに見えますが、めっちゃうるさいし、ダル絡みしてきたり。とにかくかまちょです」と笑顔で明かす。

 さらにホラー映画の観賞後や試合後の片付けの際には、ナイン同士で脅かし合いをするなどチームの雰囲気も抜群だ。「比呂たちに後ろから『ワッ!』ってやられるんですが、めっちゃビビります。ホラー映画見た後にされると、トイレに1人で行くのも怖くて…。(チームメートに)ついて来てもらったりしました(笑い)」(前出の選手)

 次戦は第6日第2試合で昨秋の明治神宮大会覇者・星稜と激突する。エース中心に結束力を高める八戸学院光星ナインが、強敵突破を目指す。