第96回選抜高校野球大会で豊川(愛知)の注目スラッガー、モイセエフ・ニキータ(3年)が好投手との対戦に燃えている。第2日第1試合で好投手・吉岡を擁する阿南光(徳島)と対戦。14日の甲子園練習を終えたモイセエフは「いつもと空気間が違って楽しかった。実感が出てきた。打席から見た球も見やすかったし、打てる自信はある。チーム打撃を意識するが、狙える時は狙いたい」と意気込んだ。

 吉岡については「まっすぐが146キロでキレのいい変化球もある。追い込まれる前にしっかり自分のスイングで仕留めることを意識したい」とイメージを膨らませる。

 両親がロシア出身の日本生まれで、高校通算13本塁打の長距離砲。入学時に66キロだった体重は86キロに増えた。「土台となるご飯をしっかり食べてそのうえでプロテインとか補食、ウエートをやってきた。きつくて吐いたこともあるけど、だんだん慣れてきた」と肉体改造に取り組んだ。低反発バットについても「芯で捉える技術が大切。芯で捉えればそこまで飛距離は変わらない。自分のスイングをする」と自信をのぞかせた。

 スラッガーとして負けたくないのは、両親がスリランカ出身の大阪桐蔭・ラマル(3年)。「ラマルと比べられることが多いので、ライバル意識を持って、それ以上の結果を出したい」と力を込めた。投高打低と言われる今大会だが「好投手が多くてすごく楽しみ。初戦から吉岡投手とできるし、いい投手であればあるほど燃える。一番はチームの勝利。勝てば次の試合もできるし、その中で自分の打率や長打を意識したい」とロシアンパワーを見せつける覚悟だ。