ソフトバンクは24日から対外試合が本格スタートする。それに合わせて宮崎春季キャンプの23日は、一丁締めで全体練習を打ち上げた。投手陣を中心に見守った小久保裕紀監督(52)は「一軍なので自分たちで考えてできる選手ばかりだった。やらなきゃいけないチーム練習はしっかりメニューに組み込めた」と、雨天続きに悩まされた中で充実の3週間を振り返った。

 開幕に向けてギアが上がる。指揮官は「基本的には(来月)19日の阪神戦からは本番の戦いを見据えて戦う。その前にしっかりと判断できる材料、決断に至るための選手起用をやっていく」と明言。シーズン開幕直前のオープン戦5試合を本番モードで臨む方針を示し、それまでの17試合を競争の場と強調した。特に野手に目を向けた上で「(ポジションが)被っているところは当然結果。でも、それは打つだけじゃない。後からいく選手は後からいくなりの活躍をしてほしい。そこはスタメンとは全然違う。与えられる場所と役割が違うんで、しっかり合わせてほしい」と求める基準を明確に示した。

 就任1年目、描く青写真がある。「やっぱり開幕ダッシュは大事」。それを実現するための重要な1か月が始まる。「打撃陣は開幕にいい状態に持ってこられるように調整してほしい。開幕にいい状態の選手を使うことが大事。この見極めをしっかりやりたい」と明言。野手のレギュラー確約は柳田と近藤のみ。競争となる7つのポジションを結果重視で決める考えを改めて強調した。

 先発陣の整備が懸案事項である一方、山川とウォーカーを補強した攻撃陣は球界屈指の陣容。サバイバルとなる17試合を前に「知恵を出すのが担当コーチとヘッドコーチ(の仕事)」と、最適解を導き出すための運用を腹心に託した。指名を受けた奈良原ヘッド、村松打撃コーチは24日の台湾・楽天モンキーズ戦(宮崎アイビー)から「全員出ます。ベストメンバーです」と柳田、近藤を含めた全野手を起用する方針。ハイレベルな競争を煽りつつ、選手個々の状態を上げるべく首脳陣も腐心する。

 4年ぶりのV奪回を期す小久保新体制。ペナントのゆくえを左右する大事な春は、新たなステージに突入する。