カブスで5年契約の最終年を迎えている鈴木誠也外野手(31)にまつわるトレード報道が再燃した。

 昨季は日本選手の右打者として歴代最多となる32本塁打を記録。今季もメジャーデビューから5年連続となる2桁本塁打をすでにクリアし、外野守備でも評価を高めている。チームは勝率5割付近にとどまり、地区首位のブルワーズには独走を許している状況とあって、かねて鈴木は他の地区の上位チームを補強するトレード候補に挙げられてきた。

 13日(日本時間14日)の右翼守備で右ヒザを負傷して途中交代し、翌14日(同15日)の試合を欠場。離脱の長期化が懸念され、米メディアの間で盛んに報じられたトレード報道も急速にしぼみかけた。しかし、幸いにも欠場したのは1試合だけで、17日(同18日)のロッキーズ戦まで2試合連続でマルチ安打を記録。この日時点で打率2割6分1厘、10本塁打、29打点、OPS0・790と奮闘を続けている。

 そして、米スポーツ専門局「ESPN」はこの日、トレード期限(米東部時間8月3日午後6時=同4日午前7時)を見据えて各球団の候補をランク付け。鈴木はカブスでは〝筆頭〟となる「19位」にランキングされ「シカゴは投手陣の課題を解決するため創意工夫を凝らそうとしている。そのためにはシーズン後にFAとなる鈴木について、少なくともオファーを聞く姿勢を示すことになる」と報じた。

 とはいえ、鈴木は打線の軸の一人となっており、投手陣を強化するためのトレード要員にすることはリスクも伴う。同局も「鈴木のような実力のある打者をトレードに出すことは、逆効果になる可能性もある」とし「トレード期限が近づくまで、どう対応するべきか明確な方針が定まらないかもしれない」とも伝えている。

 盛んに名前が取り上げられるのも、実力者だと認められているからこそ。同局の評価も「鈴木は2022年にMLB入りして以来、非常に安定した活躍を見せ、今季も堅実な成績を残している。右翼手として強力な送球力を持ち、走力と守備力にも優れ、打撃面でも平均以上の成績を維持しながら25本塁打ペースを維持している」「毎年あらゆる面で安定したパフォーマンスを見せている」と高いものとなっている。

 さらに、需要と一致するチームとしてレイズ、マリナーズ、マーリンズ、パドレス、フィリーズ、ヤンキース、ダイヤモンドバックス、カージナルスの8球団が挙げられた。プロ入りして以降、広島とカブスのユニホームを着てきた鈴木が〝第3の球団〟でプレーすることはあるのか――。