全日本プロレスの3冠ヘビー級王者・中嶋勝彦(35)が、猪木元気工場(IGF)からの警告書を受け、謝罪した。

 20日の東京・後楽園ホール大会で世界タッグ王者の斉藤ブラザーズ(ジュン&レイ)のレイを挑戦者に迎え撃つ。7日、都内で開かれた会見に出席した中嶋は、星条旗が描かれたTシャツの上に青のジャケットを羽織り登場した。

 1月14日の後楽園大会で斉藤ブラザーズの持つ世界タッグ王座に大森北斗とのコンビで挑戦した際、中嶋はレイに直接フォールを取られた。だが、中嶋は「あの日俺が負けたのは斉藤ブラザーズ。その時から2人に勝つために寝る間も惜しんでトレーニングしてるんだ」と言い張り「だから1人じゃなくて2人で来い。王道スタイルVS闘魂スタイルだ」と王者が不利の2対1のハンディキャップマッチを要求。すると急に何かを思い出したように「そうそう、なんか俺に猪木元気工場から警告書が届いて」とカバンから封筒を取り出した。

 中嶋は昨年11月の全日本参戦以来、「闘魂スタイル」を掲げ、同年大みそかに行われた代々木大会では宮原健斗から同王座を防衛し、「1、2、3、ダー!」と絶叫したことで物議をかもした。先日、故アントニオ猪木さんの肖像権等を管理するIGFの湯川剛氏は、自身のブログでIGFが猪木さんの「闘魂」を商標登録をしているにもかかわらず、中嶋が無断で使用したと指摘。さらに全日本が「闘魂スタイル」の商標を出願していたことを明かし、IGFは1月末付で弁護士を通し、中嶋と全日本に警告書を送付したことをつづった。

 会見で警告書を広げた中嶋は「内容は、『1、2、3ダァー』と『闘魂』を猪木元気工場さまが商標を持っているということで警告をいただいたんですけども。大みそか、『ボンバイエに染める』と言って勢い余って『1、2、3ダァー』をやってしまったので、本当にそのことに関しては猪木元気工場さま、この場をお借りして謝罪したいと思います。改めて『1、2、3ダァー』とリング上で言ってしまったことを誠に申し訳ありませんでした」と頭を下げた。

 だが問題の「闘魂」について「自分は『闘魂』と一度も言ったことがないです。そして『猪木さん』ということも僕の口からは一度も言ったことはないです」とし「自分が思い描いた闘魂スタイル。俺の生き様、闘魂スタイルを今後、使っちゃいけないと言われてすごく困惑している」と肩を落とした。

 質疑応答で「今後も闘魂スタイルを貫くのか」と問われた中嶋は「個人に(警告書が)送られてきたことでプライベートなことなので、今はこれ以上は言えないけど。もしかしたら時がたてば言えるときが来るかもしれないね」と意味深な回答をし、会見場を後にした。