まさかの結末だ。ノアのGHCヘビー級選手権(4日、仙台サンプラザホール)は、王者の拳王(39)がV3戦でイホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.に敗れ、王座から陥落した。

 勝負の白覆面で登場した挑戦者に対し、王者は容赦しなかった。空中弾を蹴りで阻止すると、場外フェンスを使って絞め上げる。さらにワグナーの耳元で大声で「カブロン!」と叫び、メキシカンに精神的な揺さぶりをかけた。

 その後も王者ペースで試合が進んだが、余裕を見せたところで隙を突かれ、トペ・スイシーダをくらってしまう。拳王も拳王スペシャル(変型クロスフェース)、PFS(ダイビングフットスタンプ)で勝負に出るが、3カウントを奪えない。最後は29分37秒、ムーンサルトプレスで無念の3カウントを献上した。

 昨年10月にジェイク・リーからベルトを奪取し、3度目の戴冠を果たした。征矢学、潮崎豪を退け順調に防衛を続けたが、志半ばでベルトを手放した拳王は「チャンピオンとして、ノアを絶景の見えるところまで連れていくと言ったのに…クソっ!」と悔しさをあらわにした。

 一方、2017年のエディ・エドワーズ以来2人目の外国人王者となったワグナーの前には、ジェイクが登場。「君は素晴らしい選手だ。王者にもなった」と賛辞を贈りつつ「ここのかじを取るのに決定的に足りないものがある。それは私からの勝利だ」と次期挑戦を表明。新王者もベルトを手にお辞儀し、初防衛戦での激突が決定的となった。