謝りたい。ノアのGHCヘビー級王者・拳王(39)がまさかの謝罪だ。1月限りで新日本プロレスを退団したオカダ・カズチカ(36)の決断に、なぜか責任を痛感。海外に目を向けさせたのは、自身に原因があるという。イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.とのV3戦(4日、仙台サンプラザホール)を控える〝モノ言う王者〟の言い分とは――。
拳王の目が決意に満ちていた。1日にV3戦の調印式に出席すると「ノアの分岐点になるような試合にしたい。ノアの未来は明るいんだ、というのを見せたいよね」ときっぱり。まだまだ王者としてやるべきことがあるからだ。「エンターテインメントというのは見た人を勇気づけることが一番だから。ノアをその最上級に持っていきたい。明日への活力になるような」と志を高くした。
そんなGHC王者を奮い立たせたのがオカダの退団だという。今後は米国マット進出が確実視され、WWEとAEWが新天地に浮上している。ノアからは一見、〝対岸の火事〟だが、拳王にとっては人ごとではない。新日本を現在の地位に導いたレインメーカーの決断に「あれには思うところがあった」と険しい表情を浮かべる。
「ノアが競争相手になれなかったから、新日本のエースのオカダ・カズチカが海外に目を向けてしまったんだよ。日本でやり残したことがない、と思わせてしまったんだ」
プロレス界の現状が決断を促したという。「競争がなければ、何ごとも進化していかないだろ? 1社が独占していたら独裁体制になるから。そういう中で今のプロレス界は、新日本プロレスの競争相手がいない状況になっていると思う」と分析。今回の退団劇は〝新日本1強の閉塞感〟を象徴する出来事と見る。
それを踏まえて「そういう意味で、プロレス界にも新日本にも謝りたい。ノアがだらしなくて競争相手にならなかったから。つまり、俺のせいだ…」と頭を下げた。さらに「ノアの選手は海外じゃなくてまず『新日本を倒そう』と考えるから。その違いだよね。そういう状況が悔しいっていうのもある」と続けた。
だからこそ、ここでベルトを手放すわけにはいかない。「この状況で動くのはノアの拳王しかいないと思う。プロレス界全体のために俺がノアを引き上げるぞ。それが新日本の選手流出を防ぐことにもなるんだ!」。使命感に燃える男は、業界全体のために勢力図を塗り替える。












