新日本プロレスのオカダ・カズチカ(36)が21日の滋賀・長浜伊香ツインアリーナ大会で本紙のインタビューに応じ、電撃退団の真相を激白した。長年にわたり日本プロレス界のトップとして君臨してきたレインメーカーは、1月末の新日本退団後は米国マット進出が確実視され、WWEとAEWが新天地に浮上している。世界中のプロレスファンの注目を集めた決断に至る経緯と胸中を明かしつつ、2007年8月から在籍した団体にレインメーカー流のエールを送った。

 ――退団を決意した経緯は

 オカダ まずは契約が今年で5年(目の最終年)だったっていう。何かを考える一つのタイミングだったというのはありますよね。ここからまた新日本プロレスと契約していくのか…それとも他の世界を見ようかと思ったときに、もしかしたらこれが最後のチャンスなのかもしれないというところはありましたね。

 ――決断時期は

 オカダ いろいろな話はもちろん会社もしてくれましたし、ちょっと前から。ちゃんと決めたのは本当に最近ですね。

 ――最終的に外に出ることを選んだ理由

 オカダ 今回辞めると発表して巡業に出て…やっぱり、居心地が良すぎるんですよね。それはどうなのかなって。メキシコから始まったプロレス人生の中で、新日本プロレスに来て、レインメーカーになって12年たって。多分、ここにいれば何も不自由なくプロレスできちゃう。でも、そんなハングリーさのないオカダ・カズチカになってくるのも嫌だなと。あぐらをかけるような状況が嫌というか。

 ――レスラーとしての信念を貫いた結果だと

 オカダ 〝人間〟オカダ・カズチカだったら、ここには仲間もいるし、一番いい環境ですけど。〝レスラー〟オカダ・カズチカとしては違うなってところがありましたね。

 ――退団発表後の反響も大きかった

 オカダ いつもお世話になっている人とか、そういう人にはニュースで知るのは寂しいかなと思ったのでいろいろ(事前に)連絡させてもらいました。でもまあ、本当に世界中のレスラーから連絡がありましたね。

 ――今後の活躍に期待がかかる一方で、やはり業界の顔の退団は衝撃だ

 オカダ これからの新日本プロレスに一つだけ言えるのは、全然チャンスじゃないよっていう。僕がいなくなったから席が空いたとかじゃなくて、確実に言えるのはピンチだよって。次の世代が『よし、これはチャンスだ』と思うのは確実に間違いだと思うんです。このピンチを救えた者にチャンスが来るというか。

 ――そこまでオカダの穴は小さくないと

 オカダ そうですね。結構なピンチだと思うので、そこを勘違いしてない人が上がってくるんじゃないですか。もちろんそこは新日本ですし、戦ってきたり練習見たりしてきたメンバーですから、誰が来たっておかしくないなとは思います。

 ――棚橋弘至社長からもエールがあった

 オカダ やっぱり棚橋さんが社長だから行けるっていうのはかなりありますよ。こっち(レスラー)のつらさを知ってくれているし、見てくれているし、現場のことを一番知ってくれているという。それまではこっちを見てくれる人たちがいなかったんですけど、この社長だったら安心して(行ける)。変にオーナーにゴマをするとかもないと思いますし。

 ――新たな主戦場がどこになるかも注目を集めているが、まずは新日本所属選手として目の前の試合に全力を注ぐ

 オカダ そうですね。楽しくというか、しっかりと戦いつつもお別れをしていきたいなっていう感じです。まだタイトルマッチも残ってますし。

 ――24日後楽園大会でのNEVER無差別級6人タッグ王座(パートナーは棚橋&石井智宏)のV8戦(挑戦者はマイキー・ニコルス&シェイン・ヘイスト&藤田晃生)が所属最終戦となる

 オカダ 2023年に6人タッグのベルトを取れたのもすごくよかったですし、それで締めるっていうのもいいことだなと思います。まずそれで所属最後を終えて…その後はプロレスラー人生初のフリーターになります(笑い)。