〝大谷翔平級〟の器を感じる大阪桐蔭の逸材スラッガー
――近畿は大会優勝の大阪桐蔭、準優勝の京都外大西、ベスト4の京都国際、耐久(和歌山)は確定的
ラガー そうだね。5校目は大阪桐蔭に準々決勝で1点差で涙をのんだ報徳学園(兵庫)が有力。最後の1枠は準々決勝で京都国際に0―1で惜敗した近江(滋賀)と、府大会の決勝で大阪桐蔭に2―3と引けを取らなかった履正社(大阪)との一騎打ちとみた。近江が地域性も考慮した下馬評は高そうだが、俺の見立ては違う。ここは大阪桐蔭が3年連続を狙った23年夏の甲子園出場を阻み、新チームになっても投打とも充実している履正社を推したい。
――中国は大会優勝の広陵(広島)と準優勝の創志学園(岡山)、四国も優勝の高知、準優勝の阿南光(徳島)で両地区ともに決勝進出の2校は当確ですね
ラガー 異議なし! 注目なのは阿南光の最速145キロ右腕の吉岡暖。2学年先輩だった森山暁生投手(現中日)直伝のツーシームを動画で見たけどエグかった。センバツの舞台でも見てみたい。
――九州4枠は
ラガー 優勝の熊本国府、準Vの明豊(大分)、ベスト4の神村学園(鹿児島)、東海大福岡で順当だよ。
――21世紀枠も
ラガー 候補9枠から選ばれるのは2校。俺の予想1校目は北海道別海(北海道)だ。わずか16選手でも道大会ベスト4に進出し、敗れた準決勝でも優勝した北海と終盤まで互角だった。別海町は生乳生産量が日本一の「酪農の町」で乳牛の頭数は人口(約1万4000人)の8倍を超えるのも興味深い。あと1校の鶴丸(鹿児島)も異色。全国屈指の進学校ながら県大会では名門校の鹿児島商、鹿児島実を次々と破ってベスト4となり、文武両道ならぬ勉学もスポーツも極める〝文武一道〟をモットーにしている。
――全32校の正式発表は1月26日、楽しみだ
ラガー 今回からは低反発バットを導入した初めての甲子園大会。「飛ばないバット」が高校野球に大きな変化をもたらすのでは。一発長打がガクッと減る可能性があるし、センバツで優勝するには投手力を重視したチームが有利になりそう。
――なるほど
ラガー そうは言っても大阪桐蔭の右の大砲、ラマル・ギービン・ラタナヤケ内野手のパワーは規格外。神宮大会では強烈な打球を逆方向の右翼席へ運ぶのを見て度肝を抜かれた。あれなら低反発バットになっても関係ないだろうし、メジャーリーガー〝大谷翔平級〟の器の大きさを感じた。
――ほかに注目選手は
ラガー 同じ大阪桐蔭の左のスラッガー・吉野颯真内野手。1年生にして190センチ、100キロの体格はものすごい貫禄がある。ヤクルトの〝村上二世〟のような風格が漂っている。今からセンバツが楽しみで仕方ないよ。
☆善養寺隆一(ぜんようじ・りゅういち)1966年8月13日生まれ、東京都豊島区出身。小学校から野球を始め、中学時代は右翼手でレギュラーとして活躍。都立文京高校進学後、野球マニアの道に進む。高校卒業後、父が営む印刷会社に就職。99年から春のセンバツ、夏の選手権大会全試合を甲子園のネット裏最前列で観戦。黄色い帽子とラガーシャツから「甲子園のラガーさん」と呼ばれ親しまれる。168センチ、75キロ。左投げ左打ち。













