全日本プロレスの暮れの祭典「世界最強タッグ決定リーグ戦」公式戦(29日、東京・後楽園ホール)で、諏訪魔(47)、鈴木秀樹(43)組が、本田竜輝(23)、安齊勇馬(24)組に勝って口論を繰り広げた。

 不仲なままタッグを組み、開幕からお互いを「バカ」「バカ」とののしり合っていたところ、ついに「X」(旧ツイッター)の全日本オフィシャルアカウントで〝バカ×バカコンビ〟呼ばわれされるに至った2人。だが、26日に湘南藤沢市場で行われた斉藤ブラザーズとの前戦に勝利した試合後には、贈呈された湘南野菜(キャベツ)をかじった鈴木がそのおいしさに心がほだされて諏訪魔に抱きつき、不愛想ながらタオルを誕生日プレゼントとして渡すなど歩み寄る場面もあった。

 そんな不惑をすぎて迷い続けるコンビはこの日、年齢が二回り下の若いタッグと対戦。キャベツの仲直り効果もさすがに3日は続かなかったかゴング前から「なんでタオルを持ってこないんだよ! バカ!」と鈴木が因縁を吹っ掛けるなど元の不仲に戻り連係もなく、中盤は孤立した諏訪魔が無援護状態を余儀なくされた。さらに敵軍の若さに押し込まれ、終盤には鈴木が安齊の掟破りの人間風車やジャンピングニーに苦戦を強いられる。しかし鈴木も巧みにパイルドライバーやフルネルソンなどで切り返して猛攻をしのぐと、ロイヤルストレッチで捕獲。最後は援護に入ろうとした本田を諏訪魔が万力スリーパーで捕らえてカットを許さず、鈴木がさらにしめあげてギブアップを奪って勝利した。

攻めるタイミングが合わない諏訪魔(左)と鈴木秀樹
攻めるタイミングが合わない諏訪魔(左)と鈴木秀樹

 不仲ながら4勝目(3敗)を挙げてついに勝ち越した諏訪魔&鈴木だが、試合後に喜ぶ様子はなし。コメントスペースに姿を見せるや鈴木が「タオルどうしたんだタオル。今日持ってこいよ!」とイチャモンをつける。これに諏訪魔は「大事にしてるんだよ。大事にしているからこそ『ここぞ』って時に持ってこようと思ったんだ…」と釈明したが、鈴木に「今日なんだって『ここぞ』は! もう3敗してるんだから、全部『ここぞ』だろ!」と論破されてしまう。これに「湘南野菜があれば…」と絞り出すように口にしたが「湘南野菜でなんでも解決すると思うな! バカ!」と一刀両断された。

 なんだかんだいいつつ、これで勝ち点8で10点の首位の中嶋勝彦、大森北斗組を猛追する2人。雨降って地固まらないまま優勝する奇跡を起こせるか。