すべてが順調だ。全日本プロレスを侵攻中の3冠ヘビー級王者・中嶋勝彦(35)の勢いが止まらない。

 暮れの祭典「世界最強タッグ決定リーグ戦」(26日、神奈川・藤沢)で中嶋と大森北斗は、黒潮TOKYOジャパン&立花誠吾と対戦。北斗との連係はなかったが、これまでのように足蹴にしたり無視することなく試合を進め、最後は立花をノーザンライトボムで沈めた。

 これで開幕から無傷の5連勝で首位を独走。試合後は「話すことはないだろ。お前、一人でしゃべれ」と北斗に命じ、自らはコメントスペースを後にした。

大森北斗(手前)にTシャツを脱ぐよう命じる中嶋勝彦
大森北斗(手前)にTシャツを脱ぐよう命じる中嶋勝彦

 その後取材に応じた中嶋は、折り返し地点を過ぎて独走態勢に入りつつある状況を「当然の結果だ。全勝? 中嶋勝彦に風が吹いていると思うよ」と相変わらずの不敵な笑みを浮かべる。北斗に若干の歩み寄りを見せる理由については「Tシャツを脱いだからね。俺が言って、少し理解できるようになったみたいだから」と説明した。

 15日の所沢大会でTシャツを着たまま試合に出ていた北斗を一喝して以降、脱いで試合に臨んでいる点だけは評価しつつも「パートナーとは思ってないな。マイナスがゼロになっただけだ」と相変わらず手厳しかった。

 いずれにせよ、早くも優勝を視界にとらえたのは事実。「最強タッグも奪って、このまま乗っ取り計画を進めるだけだ」。黒き蹴撃王に狙われた王道マットの陥落は近いのか。