アイツは空っぽだ。全日本プロレスのエース・宮原健斗(34)が3冠ヘビー級王者・中嶋勝彦(35)の隠れた〝本性〟を暴露し、断罪した。かつて同じ釜の飯を食った先輩の言動をよく知る宮原は、中嶋が先のビジョンが全くない〝思いつき男〟だと糾弾。不仲の理由にも言及しつつ、3冠ベルトに挑戦する大みそかの東京・国立代々木競技場第二体育館大会での勝利を固く誓った。

 王道マットに中嶋がもたらした混乱は、収まる気配がない。9月末でノアを退団すると、10月21日の後楽園大会にアポなしで姿を見せ、青柳優馬との3冠戦で敗れた宮原を花束で殴打する暴挙に出た。その後ノアラストマッチを挟んで、全日本事務所を訪問。福田剛紀社長を恫喝して「全日本の乗っ取り」を宣言し、3冠への挑戦を表明した。5日の札幌大会で優馬を破り、まんまとベルトを奪取。「全日本のど真ん中にいる闘魂スタイルの中嶋勝彦から力で取ってみろ!」とV1戦の相手に宮原を指名した。

 この状況に宮原は「1ミリも想像していなかった。僕が考えていたものと全く違う状況になっていますよ」と首を振る。健介オフィス、ダイヤモンドリング所属時代を共に過ごした先輩とは、7月15日にノアの後楽園大会で10年ぶりに一騎打ち。「プロレス観が180度違う」(宮原)という理由で若手時代から犬猿関係にある中嶋と激しくやり合ったが、敗れた。「過去の先輩に花を持たせたという意味でも、もう交わることはないと思っていたんですよ。あの人には、僕自身アレルギーがあるし」と再び〝絶縁状態〟にするつもりだった。

 ところが、中嶋がそれを許さない形になった。宮原は「『全日本を乗っ取る』って言ってるじゃないですか。でも、どれだけ本気で言っているか分からないですよ。僕は彼の本当の性格を知ってますから。多分、その場の直感で言ってるんです。そういうところが苦手なんですよ」と嫌悪感をあらわにする。

 性格について詳しく聞くと「天性の気分屋さんなんですよ、昔から。僕は先を考えて言葉を発するけど、彼は思いついたことを言って、その後のことを全く考えていない。闘魂スタイル? それも思いつきでしょ。あの人は全てが思いつきだから」と吐き捨てた。この性格の違いが、2人の間の溝を深くしたようだ。

 そんな後輩ゆえの分析から「乗っ取ったとしても、その後のビジョンはないと思う」と断言。だからこそ、団体最高峰のベルトを長く任せるわけにいかないのだ。中嶋とは、暮れの祭典「世界最強タッグ決定リーグ戦」公式戦(12月6日、東京・後楽園ホール)での対戦もあるだけに「その時点で完全にこっちのペースにして大みそかにいきたいですね。『今年の汚れ、今年のうちに』ですよ」と誓った。

 再び火がついた因縁の行方は…。