最後の最後に背番号65が帰ってきた――。阪神・湯浅京己投手が1日の日本シリーズ第4戦・オリックス戦(甲子園)に5番手として救援登板。前日31日に一軍再合流を果たしたばかりの侍右腕が超鉄火場に〝ぶっつけ本番〟状態で臨み、チームの窮地を救った。
出番は3―3と同点の8回二死一、三塁。一打勝ち越しの修羅場で湯浅の名前がコールされると甲子園球場は大きく揺れた。相手打者・中川は初球の149キロ直球に手を出し二飛で凡退。たった1球で大ピンチから脱出し「1球ホールド」という珍記録のオマケまでゲットした。
登板後の湯浅は「久しぶりの登板でしたがファンの方の歓声もすごくて。緊張もありましたがいつも通りに投げることができました」と語る。自身のベンチ入りを告げられたのはこの日の試合前。「あそこをゼロで抑えたら、いい流れも来ると思った。絶対に抑えようという気持ちで」。湯浅の言葉通り、チームは9回に大山のサヨナラ適時打でサヨナラ勝ち。大熱戦を制し、シリーズの対戦成績を2勝2敗の五分に戻した。
チームの新守護神として開幕に臨んだが、成績不振と負傷に苦しみ6月15日の交流戦・オリックス戦(甲子園)以降は一軍登板なし。チームのリーグ制覇には十分な貢献ができていなかった。それでもシーズン中の戦線復帰を目指し、地道に復調とリハビリに取り組んできた結果が、超大一番の快投に直結した。
湯浅のリリーフ起用を決断した岡田監督は「(宮崎で行われていた)フェニックス(リーグ)でもずっと抑えてたからな。状態とかそんなん関係ないよ。ここまできたら」とニンマリ顔。今季最大の〝大ばくち〟は大成功。超胸熱展開による湯浅の復帰は、チームを大きく上昇ムードに乗せてくれるはずだ。












