パ・リーグのCSファイナルステージ第1戦(18日・京セラ)はオリックスが2位・ロッテに8―5で逆転勝ち。優勝のアドバンテージを含め、2勝0敗とした。先発マウンドに立ったエース・山本由伸投手(25)は7回10安打5失点と大乱調になりながらも打線の援護を受け、辛くも白星をつかんだ。果たしてネット裏の評論家の目に無双エースの投球はどう映ったのか。
【前田幸長 直球勝負】3年連続で投手4冠に輝いた無双右腕も〝人の子〟だったということだろう。オリックス・山本は9月9日のノーヒットノーランを含めて今季のロッテ戦は4試合に投げて3勝1敗、対戦防御率0・64と圧倒的な投球を見せていたが、この日は立ち上がりからピリッとしなかった。
直近2年のヤクルトとの日本シリーズでも初戦は本来の投球ではなかった。一昨年は6回1失点ながら5安打2四球で、昨年は2本塁打されて4回4失点。左脇腹につったような症状が出て無念の降板となった。このクラスの投手でも、間隔が空いたり、独特な緊張感やプレッシャーのある大一番では苦労するのだろう。戦前の予想とは大きく異なる結果になった。
初回は5安打されて3失点。詰まらせた当たりが自分の脇を抜けたり、野手の手前にポトリと落ちる不運もあったとはいえ、ボールが中へ中へと集まっていた。
2回は14球で3者凡退に抑えて立ち直るのかと思ったら、続く3回には先頭の角中と一死後の安田を四球で歩かせ、アウトは全て三振で奪ったものの、フルカウントが3度もあって1イニングに29球を要した。3―3の6回には二死二塁から荻野に中前適時打されて一時勝ち越しを許し、7―4と逆転してもらった直後の7回も犠飛で失点。最後まで〝らしさ〟を取り戻せなかった。
なんとかリードを保って降板したが、7回を投げて被安打10の今季ワースト5失点。ポストシーズンの戦いではチームの勝利がなにより優先されるとはいえ、絶対エースの乱調は今後に向けて一抹の不安を残した。(本紙評論家)












