第105回全国高校野球選手権大会(甲子園)は23日に決勝が行われる。107年ぶり2度目の優勝を目指す慶応(神奈川)は22日、兵庫・西宮市内で約2時間の調整。守備練習、打撃練習に加え、僅少差の試合展開を想定してバント練習を入念に行った。連覇を狙う仙台育英(宮城)との頂上決戦を前に抜かりはなかった。

 練習後に取材に応じた森林貴彦監督は「歴史の重みというより重すぎてピンと来ていないところが正直なところ。それだけ長くブランクが空いているところに今、挑戦できていることが最高の喜び」と、エンジョイ・ベースボールを標ぼうする指揮官らしくナインとともに胸を高鳴らせた。

 絶対的リードオフマンの丸田湊斗外野手(3年)は「理想はリードして向こうが焦ってくれる展開になって、主導権を握れたらと思っている」と語り、選抜で敗れた雪辱戦となる一戦に「ここまで来たら目標の日本一になるだけ」と力を込めた。勝ち進むにつれて人気が沸騰し、注目の的となっている丸田。LINEなども殺到している模様で「ありがたいですけど、ちょっと疲れますね。いろいろくるんで」と本音をのぞかせつつ「重圧にはならないし、応援してくれる人が多いのはありがたいこと。プラスに捉えるようにしています」と優しくほほ笑んだ。

 丸田はこの日、31日から台湾で開催されるU18W杯に臨む高校日本代表に選出された。「驚きましたし、荷が重い」と率直な思いを明かしつつ「まずは決勝。終わってから考えます」と悲願の日本一を誓った。