阪神は17日の広島戦(マツダスタジアム)に0―6で完敗。先発のビーズリーが4回途中を6安打5失点でKOされると、虎打線も天敵の床田を打ちあぐねシャットアウト負け。前夜のカード第2戦で点灯させたマジック「29」を減らすことはできなかった。

 試合後の岡田彰布監督(65)は「別に何もないやろ? ちょっと負けたくらいで(笑い)」とサバサバ。1勝2敗で終わった2位・広島との対戦結果は〝お~んの字〟とばかりにニヤリと笑みを浮かべた。

 前夜に続き、佐藤輝明内野手(24)は2戦連続のベンチスタート。6点のビハインドを背負って迎えた7回二死満塁の絶好機で代打として起用されたが、初球の高め直球を仕留め切れず左飛に倒れた。

 8月は14試合に出場し打率2割5分、9打点と決して不調に苦しんでいるわけではない。夏バテに苦しんだ入団当初の姿は過去の話だ。それでも岡田監督があえて「サトテル外し」を決断した背景には明確な理由があった。

 カード第1戦。2点のビハインドを追う8回無死二、三塁の場面で打席が回ってきた佐藤輝は、相手守備陣が前進守備を敷いていないのにもかかわらず力なく3球三振。「セカンドゴロを打ったら(1点取りさらに)一死三塁やで」。指揮官がナインに常々求める「普通」の野球が遂行できなかった「規格外」男の姿はあまりにも物足りなく映った。

 かといって岡田監督が佐藤輝を〝見切った〟と解釈するのは当然ながら早計だ。この日の満塁機で代打として起用したのも「展開変えるにはな。ホームラン打てるやついかなしゃあないやん」と指揮官は説明。破壊力抜群の〝飛車〟はチームの重要な駒だ。

 この日の試合前練習中には、岡田監督と佐藤輝が広島元監督の達川光男氏らを交えて談笑する一幕もあった。飛車が竜王に〝成った〟時、18年ぶりのアレも、1985年以来となる球団史上2度目となるアレも現実のものとなるはずだ。