マジック点灯ならず。阪神は15日の広島戦(マツダ)を6―7で落とし、真夏の大型連勝は10でストップ。3回までに幸先よく5点を挙げるも、先発の西純が5回4失点で降板。ブルペン陣も勝負どころで踏ん張ることができず、逆転負けを許した。
連勝もいつかは必ず止まるもの。それでも身上とする「普通の野球」を遂行することができなかったこの日の虎ナインたちへ、試合後の岡田彰布監督(65)はイラ立ちを募らせた。5―7と2点ビハインドの8回には無死二、三塁の大チャンスをつくるも、佐藤輝が空振り三振。その後も糸原、原口と代打のカードを立て続けに切ったが、見逃し三振、遊ゴロに倒れ無得点に終わった。
この場面、広島守備陣は前進守備を敷いていなかった。それだけに「無死二、三塁で内野が後ろに下がっとって何を打ったらええの? セカンドゴロ打ったら1点差でワンアウトサードやで。何をしにいってるんかなあ。普通にやったら勝ちゲームやで」と岡田監督はたった3球で空振り三振に倒れた佐藤輝をピシャリ。その後も何度も「普通に」を連呼し、ナインたちを引き締めた。
ここまで10連勝だった阪神とは対照的に、新井カープは引き分けを挟み6連敗とドロ沼にはまり込んでいた。前日14日に岡田監督は「まずは新井を激励せなアカンやろ」とかつての教え子を気遣う余裕すら披露。その言葉通り、この日の試合前のメンバー交換では、異例の長さとなる1分間弱、言葉を交わした。采配が冴えに冴えわたり、波に乗っていた岡田監督の〝神通力〟を敵将へおすそ分けしてしまったのなら少々痛いが――。
今カードで1つでも勝てばマジックが点灯する状況だけに、まずは「連勝が止まった後の一戦」を大切にしたいところだ。













