阪神が13日のヤクルト戦(京セラ)に5―3で快勝し、今季最多貯金24、2位・広島とのゲーム差を8に広げ、連勝も今季最多の「10」に伸ばした。
16年ぶりの2桁連勝は岡田彰布監督(65)の前回政権時以来。普通なら意気揚々と球場を後にできたのだが、この日の試合では不測の事態が起きてしまった。正捕手・梅野隆太郎(32)が、ヤクルト・今野から5回に左手首に死球を受け「左尺骨骨折」の診断で、今季の残り試合出場が絶望的となってしまったのだ。
試合後の岡田監督は「骨折みたいです、今年は無理でしょ」「ちょっとキツイ…非常に困りますね」と吐露すると「(梅野の)代わりはおらんよ。(代役を)補充はできるけどな…」と意気消沈だった。
チームにとっては、7月に近本が右脇腹に死球を受け骨折離脱し、約3週間、戦列を離れた間、チームも下降線をたどった過程があるだけに「デットボールだけはなぁ」と岡田監督もボヤき節が止まらない。
無理もない。今季ここまで阪神のスタメン捕手は、63試合の梅野と、41試合の坂本の2人だけ。それ以外では7年目・長坂が途中出場で2試合マスクをかぶったのみだ。梅野・坂本が不動の信頼を得ていたがゆえ、6月以降は捕手2人制を敷いていた。その両輪の片方を失い、今後は坂本への負担が増すことは確実。もちろん、梅野にとっても〝無念〟としかいいようのないアクシデントとなった。
しかも、今季最多連勝の影に「梅野アリ」をアピールしていた最中でもあった。今回の10連勝のうち、9試合が3点差以内の接戦だったが、梅野は6試合で先発、自身が先発マスクをかぶった日は6連勝と攻守に気を吐いていた。7月までは先発マスク時のチームの勝率が6割を超えていた坂本に対し、梅野先発時の勝率が5割以下だったことから、一部ファンからは厳しい声も飛んだ時期もあっただけに〝面目躍如〟といったところだったのだが…。
試合後、左腕を包帯で固定した姿の梅野は「チームが優勝争いをしている中で離脱するのは、むちゃくちゃ悔しいです」。早ければ15日にも優勝マジックが点灯するほどの快進撃が継続中の中、岡田阪神は今季最大ともいえる〝踏ん張りどころ〟も迎えた。












