表彰台のチャンスあり――。陸上の世界選手権(19日開幕、ハンガリー・ブダペスト)を前に、男子110メートル障害代表の泉谷駿介(23=住友電工)が15日、羽田空港から出国。「焦ると自分のレースができない。落ち着いて前半から中盤に刻んで、自分のレースプランができたら」と意気込んだ。
今季は6月4日の日本選手権(大阪)を13秒04の日本新記録で制すると、同30日のダイヤモンドリーグ(DL)スイス・ローザンヌ大会では13秒22秒をマークして初優勝。7月23日のDL英国・ロンドン大会でも13秒06で2位に入るなど、世界最高峰の舞台でも実力を十二分に発揮している。
2007年世界選手権同種目代表の八幡賢司氏(42)は「メダルが期待できます」と太鼓判を押す。泉谷の持つ日本記録は22年世界選手権の銀メダルに相当。さらに、日本選手権後の海外遠征が泉谷の偉業達成を後押しする可能性があるという。
八幡氏は「ハードルはリズムの競技。遅い人と同じリズムで走っていたら自分のリズムアップは望めないが、海外のレベルの高い選手とレースすることにより、自身のリズムアップにつながり、競技力向上にもつなげることができる」と指摘。海外勢と競り合った経験が、世界選手権に向けて大きなプラスになるというわけだ。
同種目で世界選手権のファイナリストになった日本勢はおらず、メダル獲得なら史上初の快挙。泉谷は「決勝は行かないとやばいなと思っているけど、それ以上のことはあんまり考えていない」と自然体を強調したが、ハンガリーの地で新たな歴史が刻まれるかもしれない。












