11月に現役を引退するDDTの赤井沙希(36)が、王道マットの先駆者になる。

 23日の両国大会では坂口征夫、岡谷英樹との「イラプション」トリオでKO―D6人タッグ王座を奪取。8月27日の全日本プロレス名古屋国際会議場大会では、全日本プロレスTV認定6人タッグ王者のATM&大森隆男&ブラックめんそーれとのダブルタイトル戦に臨む。もともと同大会に赤井の出場が発表されていたが、これがタイトルマッチになった形だ。

 キャリア初の全日マット出場を決めた理由を「オファーをいただいたから。めちゃくちゃストレートだけど(笑い)。自分の中で義理がある、お世話になった団体には出るようにしている。全日本さんとは現役中に一度も絡んだことがなくて、お世話にはなっていない。だけど今、(全日本には)赤井沙希が必要かなという部分がありまして。何か新しいものを見せられるんじゃないかな」と説明した。

 1972年創立の全日本で、団体管理のベルトに女子選手が挑戦したことは一度もない。だからこそ、赤井は「(2014年度の)プロレス大賞で(女子初の)新人賞をいただいたときも、初めてを奪ってやろうという意識はなかった。気づいたら初めてだったので。これがきっかけで(全日本のベルトに)挑戦したい(女子の)人が増えれば、それはそれで盛り上がるのかなと思います」と期待をかけた。

 新たな歴史を刻みつつ、引退ロードを歩む赤井。その挑戦はまだまだ終わらない。