チーム本塁打数12球団ワースト(37本)の中日だが、神宮球場ではアーチを連発している。5―8で敗れた12日のヤクルト戦(神宮)でも5回に石川昂がプロ入り初の2試合連続アーチを左翼席へ。ここまで9本塁打のうち4本が神宮球場だけに「いいと思います」と石川昂もこの球場との相性のよさを認めている。
中日は今季、神宮球場では6試合で8本塁打を記録(1試合平均1・33本)。41試合で14本塁打(1試合平均0・34本)の本拠地・バンテリンドームとは大きな違いを見せている。相手投手との兼ね合いもあるだろうが、グラウンドの広さや外野フェンスの高さの違いも大きな要素となっているようだ。中日は11、12日の2試合で4本塁打を記録しているが、そのうち3本はバンテリンドームなら外野フェンスに阻まれている当たりだった。
それだけに中日OBで元バッテリーコーチの金山仙吉氏(71)は「バンテリンも4・8メートルあるフェンスの高さを2メートル下げよう。ラッキーゾーンを作るのにお金がかかるというのならエンゼルス・大谷の本拠地球場のように外野フェンスに黄色い線を引いてその上をホームランゾーンにすればいい」と提言した。「(ホームランが出ない)チマチマした試合よりも昔のナゴヤ球場のように一発が出る試合の方がお客さんも喜んでくれる。ホームランが出やすくなれば相手投手も中日打線を警戒してかえって投げにくくなるはず」というのがその理由だ。
金山氏といえば1984年6月29日の大洋(現DeNA)戦で9回に本塁打を放ち、プロ野球史上4度目となる毎回得点を達成させた人物(この試合は22―7で中日が勝利)。「9回にホームランを打ってベンチに戻ってきたときにはみんな握手じゃなくラインダンスみたいに足を上げて出迎えてくれた。あの試合はうちだけで8本のホームランが出たからみんな手を出すのに疲れていたからね。でも本当に盛り上がったよ」と当時を振り返った金山氏は「バンテリンでもたくさんホームランを打ってファンを喜ばせてほしいね」と後輩たちにエールを送った。











