中日OBの間からバンテリンドームへの「ラッキーゾーン」導入を求める声が高まっている。中日は2日のDeNA戦(横浜)で石川昂がチーム5試合ぶりとなる6号2ランを放ったが、2―3で敗れ最下位に転落。チーム本塁打数31は12球団ワーストで、2日(日本時間3日)のダイヤモンドバックス戦で31号本塁打を放ったエンゼルス・大谷翔平投手(28)と同じだ。

 これには野手出身のOBからも「大谷は別格ですごすぎるけど中日もホームランを打てなさすぎる。バンテリンドームが広すぎるからフェンスの上部をホームランゾーンにするとかラッキーゾーンを導入した方がいい」という声が出ている。中日では2010年の和田、森野(いずれも現打撃コーチ)以来、日本人野手で20本塁打以上記録した選手が出ていないだけに「細川や石川昂ら若手スラッガーを育てるためにも球場をもっと本塁打が出やすいようにするべきだ」というのだ。

 ラッキーゾーン導入の議論が起こるたびに反対派から出てくるのが「球場が狭くなれば投手陣のアドバンテージがなくなる」という意見だが、中日OBで元投手コーチの門倉健氏は別の見方をしている。「(ラッキーゾーン導入によって)打線が点を取ってくれるという安心感が増せば投手は1点、2点取られても大丈夫だというところでもっと大胆なピッチングができる。ずっと(点を与えちゃいけないという)緊張感の中で投げるよりも3点までに抑えれば大丈夫だろうという感じで投げていれば先発投手ももっといい投球につながっていくはずです」と見ている。

 ナゴヤドーム(現バンテリンドーム)開場前年(1996年)にデビューした門倉氏はホームランの出やすいナゴヤ球場で強竜打線の援護に育てられながらローテーション投手として成長していった。「投手の攻め方は球場の広さによって変わることはほとんどないのでマイナスにはならないと思うんですよ。僕は絶対的に賛成派です。中日にとってもプラスに働くと思います」と門倉氏は投手目線からのラッキーゾーン賛成論をぶちあげた。