中日のダヤン・ビシエド内野手(34)が失地回復に燃えている。

 今季は交流戦を終えた時点で34試合に出場して打率2割1分1厘、2本塁打、5打点と低迷。得点圏打率は0割6分3厘と主砲の役割をまったく果たせず、ここまで2度も登録抹消の屈辱を味わった。

 しかし、交流戦後は3番を任され、27日の阪神戦(甲子園)では2安打をマークし、今季自己最長となる4試合連続安打とした。

 復調してきた要因の一つに立浪監督の決断があったともっぱらだ。ビシエドは交流戦ラストとなった21日の楽天戦(楽天モバイル)に帯同せず、ナゴヤ球場に森野一軍打撃コーチとともに居残った。投手方向へ体が突っ込む悪癖を本格的に矯正するため、一軍練習休みだった22日も含めて森野コーチからみっちりマンツーマンで打撃指導を受けた。

 一軍登録選手と一軍打撃コーチをともにベンチ外とした指揮官の決断に、森野コーチは「なかなかシーズン中にここまで思い切ったことはできない」と驚きを隠せなかったほど。チーム関係者は「ここまでビシエドはずっと首脳陣が言ってきたことを理解はしても、なかなかやろうとはしてこなかった。それを今回は本気でやろうとしている」と指摘する。

 ビシエドに復調してもらわなければ困る事情もある。このまま順調なら今季中にも外国人としては球団史上初となる国内FA権を獲得し、来季にも〝日本人扱い〟となる。ただし、また不振に陥って再び登録抹消となり、そこで二軍暮らしが長引けば、今季中のFA権取得がお預けとなってしまう。

 別の関係者は「ビシエドは復調してきたけど、もしケガをしたりしてしまったらFA権の獲得は来季に持ち越しになってしまう。ウチには何人もいる外国人枠の問題もあるし、なんとしても来季は日本人扱いになってもらわないと困る。来季はビシエドが日本人扱いになることが最大の補強で、これ以上は登録抹消とならないように頑張ってほしい」と熱望している。

 ビシエドの打棒復活はこのまま続くのか、来季にも大きく関わってきそうだ。