陸上の日本選手権最終日(4日、大阪・ヤンマースタジアム長居)、男子110メートル障害決勝が行われ、日本記録保持者の泉谷駿介(23=住友電工)が13秒04の日本新記録で優勝。世界選手権(8月、ハンガリー・ブダペスト)の代表に内定した。

 世界の頂が現実味を帯びてきた。序盤は高山峻野(ゼンリン)にリードを許す展開だったが、中盤からグングン加速。ライバルを突き放した。2022年世界選手権銀メダル相当の好記録に「前半は焦ったが、自分の走りができた。まだ実感はないが、自信になります」と声をはずませた。

ハードルをさばく泉谷駿介
ハードルをさばく泉谷駿介

 真夏の大一番では、大きな壁を打ち破る覚悟だ。21年東京五輪、22年世界選手権は準決勝で姿を消した。「今まで達成できなかったファイナルを目指してやっていく」。体格には恵まれていないが、小柄だからこそできる無駄のないハードリングが武器。今大会を通じて世界の舞台でも戦えるという手応えをつかんだ。

 自身を「気持ちで左右されるタイプ」と語る泉谷は「ここで自信をつけられたのは大きい」とニヤリ。歴史を刻む準備は整いつつあるようだ。