陸上の東京五輪男子マラソン6位入賞・大迫傑(32=ナイキ)は〝ゲームチェンジャー〟の役割を担い続けている。

 日本選手権初日(1日、大阪・ヤンマースタジアム長居)の5000メートル決勝に出場した大迫は、中団あたりでレースを展開するも先頭との差が徐々に広がり、最後は4000メートル付近で自ら棄権を選択。取材には応じず会場を後にした。

 現時点で出場は明言していないが、来夏のパリ五輪代表選考会となるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC=10月15日)の出場権は獲得済み。それでも今大会に出場したのは、トラックでスピード感を養う狙いもあるとみられ、ある大会関係者は「MGCに向けての出場だったのでは」と推測した。

 一方で「盛り上げ役を買って出たのでは」とも指摘。「他にもレースがある中で日本選手権を選んだのは、盛り上げたいという思いと、大きな試合で緊張感を味わいながらマラソンの練習ができるからだと思う」とその意図を分析した。

 3月の東京マラソン後には「こういった形でみなさんに応援していただけてうれしい」と感謝を口にした大迫。今後も多様な形で陸上界の発展に貢献していく覚悟だ。